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番外編・弟とカルマとGW 1 ページ37

「放課後どこ行く?」


「あ、じゃああそこ、駅前の新しいカフェ。通った時、凄い良い匂いしたから」




明日からGWという日の6時間目、私とカルマは授業をサボって屋上に居た。




だって、授業メチャクチャ眠くなるんだもん。


優等生ちゃんばかりだから静かだし、教師も生徒の気を引く授業をする気が無いし。




入学式の時の予感通り仲良くなった私とカルマは、時々・・・いや、結構な頻度で屋上でサボっていた。




「あ、また負けた!カルマ強過ぎ」


「和帝ちゃんには負ける気しないな〜」


「うっわ、腹立つ」




スマホゲームで対戦をしていたのだが、カルマには全然勝てない。


もう諦めて、今度は協力プレイをする事にした。




キーン コーン カーン コーン




10分後、授業の終わりを告げるチャイムを聞いて、私達は教室に戻る事にした。




屋上へ続く階段から降りてきた私達をジロジロ見る視線はスルーしながら、教室に向かう。


教室での『またコイツらサボったな・・・』と言う視線も無視して、ホームルームが始まるのを待った。








放課後、部活が休みの為、約束通りカフェに寄った。




「ガトーショコラもアップルパイも、美味しかった〜!」


「本当その2つ好きだよね」




からかう様な笑みを向けてくるカルマに抗議しようと口を開く。


口を開いた、が・・・肝心の言葉は、驚きで飛んで行った。




「なっ・・・!?」


「?、どうしたの?」




カルマが私の視線を辿り、ある男子を目に捉える。




「誰、アイツ。知り合い?」


「・・・いやいやいや、そんなワケ無いじゃん?早く行こ!」




急いでその場を離れようとカルマの腕を引っ張る。


だがしかし、一足遅かった。




「あ!?A、なんでこんなとこ居んだよ」




おいおい、お互い嫌いなんだからわざわざ声をかけてこなくて良いんだぜ?




ノロノロと振り返った私は、思いっきり睨みつけながら言った。




「こっちのセリフだし。帰ってきてるとか聞いてないんですけど」


「俺だって急に父さんに言われたんだよ!お前に会いたくないから、逃げようとしたら捕まるし・・・」




深々とため息をつく私達に、カルマは不思議そうに尋ねてくる。




「和帝ちゃん、コイツ誰?」


「・・・私の弟」


「・・・え?似てな・・・!」




そうだろうそうだろう。


何せ、私が色白茶髪なのに対し、疾風は夏場でもないのに焼け、黒髪だ。

番外編・弟とカルマとGW 2→←決勝戦と帰宅



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ゆず(プロフ) - アカリさん» ありがとうございます!出来たら、「マネちゃんは暗殺者」にお知らせとして載せますね。 (2018年11月12日 15時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - ゆずさん» 判りました!出来たら教えて下さい。更新頑張って下さい (2018年11月12日 11時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - アカリさん» 了解です、作ってみます!ただ、掛け持ちがいくつかあるので、遅くなってしまうかも・・・。 (2018年11月11日 23時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - ゆずさん» トリップでお願いします!其れで渚が偶々入ったデパートでテロが起こって渚一人で撃退して…みたいな? (2018年11月11日 13時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 茉莉愛さん» やってみます! (2018年11月11日 12時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず | 作成日時:2018年10月12日 21時

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