性格と弟 ページ35
「学校に戻って、皆が帰ってからも１人で練習してたんだ。そしたら、イライラの原因がこっち来るの。『サーブ教えて下さい』って。その時沸点越しちゃって、手を出しそうになっちゃって。それを、帰ったと思ってた岩ちゃんが止めてくれたんだよね。理由とかすぐに察して、飛雄を帰してた。その後は説教ね。『今の俺じゃ白鳥沢に勝てないのに余裕なんかあるわけない』、『俺は勝って全国に行きたい』、そう言った俺にさ、『俺が俺がうるせぇ、てめぇ１人で戦ってるつもりか、冗談じゃねーぞボケェッ！！』って」
「胸倉掴んでさ」、そう言う徹は、懐かしそうに目を細めて笑っていた。
「“６人で強い方が強い”、だってさ。それ聞いてもう、色々吹っ切れたよね。確かにそうだなって。俺の出来が、イコールチームの出来なワケじゃないんだって。・・・まあつまり、３年前の岩ちゃんのお陰で、俺は今そこまでイライラしてません」
「・・・一兄カッコいい」
「それだけ！？こんな長話させといて感想それだけ！？」
「徹知らないの？私、読書感想文だけはいつも丸一日かけて仕上げてたんだよ」
まあ中学入ってからは、カルマと協力して即書ける方法を考え出したからそこまででもなかったけどね。
「・・・まあAに、普通の感想を求めても無駄か」
「何それなんかムカつく」
性格悪いのは自覚済みだけど、改めて口に出されるとイラッとくるよね。
「てか、それは徹もじゃない？性格悪いのって、絶対血だもん」
「あ〜、おばさんも結構良い性格してるもんね」
徹の言うおばさんは、つまり私の母だ。
徹のお母さんと姉妹の筈なのに、性格は月とスッポンである。
「それに、アイツも相当性格悪いじゃん？」
「アイツって・・・ああ、
「名前出さないで」
「疾風、性格スッゴイAに似てるよ？第三者から見て」
「やめてー！」
疾風は私の弟だ。
トコトンウマが合わない私達は、父親の転勤に伴って、母と暮らす私と父と暮らす弟に分かれた。
それが小５の時の事で、それ以来年末年始にしか会っていない。
今年会った時、声変わりをしていてビビった。
アイツがどこの学校なのかさえも知らないが、興味無いので一生訊く事は無いだろう。
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ゆず(プロフ) - アカリさん» ありがとうございます！出来たら、「マネちゃんは暗殺者」にお知らせとして載せますね。 (2018年11月12日 15時) (
レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - ゆずさん» 判りました！出来たら教えて下さい。更新頑張って下さい (2018年11月12日 11時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - アカリさん» 了解です、作ってみます！ただ、掛け持ちがいくつかあるので、遅くなってしまうかも・・・。 (2018年11月11日 23時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アカリ - ゆずさん» トリップでお願いします！其れで渚が偶々入ったデパートでテロが起こって渚一人で撃退して…みたいな？ (2018年11月11日 13時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 茉莉愛さん» やってみます！ (2018年11月11日 12時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2018年10月12日 21時
