検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:33,790 hit

ページ12

.






夢を見た。


このチーム、私が所属してた女子サッカークラブチームだ。

この時の私は無邪気にサッカーに熱を注いでいた。


「A!」


弱い、こんなパス。

「いただき!」


ほら取られた。

もっと強く出さなきゃ。

それかもっと短いパスにしなよ。






A「行くよ!」


と、パスを出しても

A「え」


なんでそんなところにいるの?

もっと走れば今のパス繋がったよね。




次第に、手を抜いてるのではないか、こんな疑惑を抱きはじめた。



こんなことが多かった。



「A、何よ今日のプレー!!」



試合後、ミーティングが終わった後、

当時のキャプテンにそう言われた。



A「何って。私は普通にプレーした。個人的な全力は出した。」

「あんたへのパス、全然繋がらなかったじゃない!なんであんな前にいたのよ!」



それはあなたたちが追いつかなかっただけ。





A「逆に言わせてもらうけど。

私からのパス、誰一人取らなかったよね。

私はあなたたちの全力なら取れるようなパスを出した!


手を抜いていたんじゃない…?


それかなに?あなたたちの力が足りなかっただけじゃない?」



「「「!?!?」」」








それ以降の試合、

私からのパスを取る人もいなくなり、


私にボールを渡す人もいなくなった。


いや、まず試合で走る人が減っていた。



「負けちゃったじゃない。ちゃんと点決めてよね。ちゃんと防いでよね」


A「…どの口が言ってんの?」

「前から思ってたけどさ、何一人で熱くなってんの?」

「あんたのその人を見下すような目。大嫌いなのよ。」




そんな目してる様に見えるのか?




どうして自分がこんな目に。






ああ、そうか、

私最初から
浮いてたんだ。


熱量が違ったんだ。








本気になったからこうなった。

人に期待したこと自体が間違いだったんだ。









もう怒りの頂点だった。



A「(くだらない。だったら一人でやってやる。)」




でも一人でやるなんて限界があった。







試合で個人技が通用しなくなり、でも当時のチームメイトに頼れず、

壁にぶち当たった。









そして私は何かに本気になることを、サッカーをやめた。








.




A「!」

こんな夢を見るなんて。


相当疲れてる…





.

3→←1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
171人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リオン(プロフ) - 日向ちゃんも、珠生ちゃんもどちらのお話も大好きです!!自分のペースでいいので更新していただけると嬉しいです。自分はずっと待っていますし、応援しています!! (2021年1月1日 16時) (レス) id: e704f87021 (このIDを非表示/違反報告)
汐音2号機(プロフ) - 吹雪彩香さん» ありがとうございます!ペースはまばらですが順番に更新していきます:) (2019年8月31日 13時) (レス) id: e21875e94a (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 続き待ってます! (2019年8月15日 2時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:汐音 | 作成日時:2019年7月19日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。