銀ノ魂篇/天使と悪魔 ページ13
「要するにだ。ヘドロさんの中には、ヘドラという世界を滅ぼしかねない悪魔がいたわけ。ヘドロさんはそれを止め世界を護ろうとしていたんだけれども、7回地獄を見た俺は、最早世界を救うには世界を滅ぼしかねないこの力を利用するしかないと思いいたったんだよ」
マジでエスパーでも解らねェよ。
思考回路が凄いよ銀ちゃん、あるものは何でも利用するところ良いと思うけど。
「つまり、ヘドロ等の力を操り解放軍にぶつけ世界を救う。人類最大の敵を最強の救世主に転用する。それこそが汎用鬼型決戦兵器ヘヴァンドロゴンだよ」
「オイ何とんでもねェモンスター誕生させてんだァァ!!」
「大丈夫だ、試行錯誤の上俺は
花型レバーっつーか本物の花でしょアレ?
どういう仕組みなの、珍しく私の知的好奇心刺激されてるよ。
「今じゃツッコミだってできるぞ。試しにボケてみろ」
「いや急に言われても! そもそも僕ツッコミだし!」
「なんでやねん人類滅ぼしたろか!!」
ドォォン!! と地面が揺れた。比喩じゃなく、マジのやつ。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
こっわ!! え、こっわ!!
素手であんなに地面割れる!?
取り敢えず銀ちゃんと新八から更に離れて、総悟の後ろに隠れた。「オイ」って言われたけど知りません。
「このように右のレバーを使えば、破壊の悪魔ヘドラの人格が発露する。主にツッコミ、ジャムの蓋が開かなくなった時等の担当だな」
「悪魔の力何に使ってんだァァ!! 人類にツッコんでたぞ、まだ滅ぼすの諦めてなかったぞ!! 危険過ぎるだろ!!」
ごもっとも。
悪魔通り越してるよアレ、本物の破壊神だよとっつぁん以上だよ。
「逆に左のレバーはそのフォロー」
銀ちゃんがそう左の花をガシンとやれば、ヘヴァは地面に座り込んでいる新八に手を差し伸べる。
「新八君、怪我はありませんか。申し訳ありません、ヘドラの奴が乱暴を」
「ヘ……ヘドロさん」
新八が立ち上がろうとした、その足元に。
「あぶなーい、てんとう虫さんがァァァァァァ!!」
「さっきとほぼ同じだろーがァァ!!」
違うよ新八、進歩だよ。人類滅ぼそうとしてなかったもん。
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作者名:ゆず | 作成日時:2020年10月19日 19時