吉原炎上篇/くせ者です ページ14
「いい、不審者は1匹たりとも通しちゃダメよ」
…………いやぁ、これは無理だろ。
不自然過ぎる胸をぶるんぶるん揺らす万事屋の3人に、私は顔を引きつらせた。
「頭、くせ者です」
月詠が居たところで結果は変わらない。
百華の門番2人に止められる。
「いや……違う、それは、あの……新入りじゃ」
「新入り!? 黄色い目の子はともかくこんな怪しい奴等が!?」
思い切り戸惑う門番に、銀ちゃん達はポーズを決めて自己紹介。
「パー子で〜す」
「パチ恵で〜す」
「グラ子で〜す」
「「「3人合わせて、はちきれピーチ三太夫!!」」」
「……Aです」
私は月詠と共に通されて、3人だけ前に槍が通される。
「頭、くせ者です」
「いや、新入りだってば」
月詠、もう良いよ。
私潜入とか慣れてるから2人でやらない?
「大丈夫ですか、こんなの連れてって。鳳仙様の方がはちキレますよ。こんな使えなさそうな奴等をつれていくのは危険です!!」
「大丈夫よ〜、どうせちんほう様のことだからまた女と1発しけこんでるだけよ、騒ぎすぎ〜」
「ちんほう様って誰だよ! 鳳仙様!! どんなしけこみ方したらあんな騒ぎになんの!?」
「いや、夜王とか呼ばれてんでしょ。そりゃとんでもないバズーカ搭載してんでしょ」
「そーいう意味じゃねーよ!!」
そういや確かにさっきからどこかがうるさい。
晴太を連れてったんだから夜兎の連中鳳仙のとこに行ったんだろうし、強い奴と戦うのあの神威って野郎好きらしいしと考えて、恐ろしい風景が頭に浮かんだので即座に消した。
……でもそうでもなきゃこんな騒ぎにならないか?
「新入りじゃが、腕は立つ連中じゃ。心配せずともよい。門をあけてくりゃれ」
「……頭がそこまでいうのなら。お通りください」
やっと門番が折れてくれ、銀ちゃん達も無事に門をくぐる事が出来た。
「お気をつけて行ってくださいね」
後ろから、門番にそんな声をかけられる。
「死出の旅路を」
……え?
門が閉められると同時に、無数のクナイが飛んできた。
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ゆず(プロフ) - %さん» ありがとうございます! カッコいい女の子を目指しているので、そう言っていただけて嬉しいです! (2019年12月20日 0時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
% - 続編おめでとうございます!夢主ちゃんが男前な感じがして凄くドキドキさせられてます!更新頑張ってください!応援してます! (2019年12月19日 21時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年12月16日 0時