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真選組動乱篇/線路で遊んじゃいけません ページ27

「土方ァァァァ!!」


「伊東ォォォ!!」




バイクがパトカーとすれ違うその刹那、2本の刀がぶつかり火花を散らした。


数秒後。伊東の肩から血が吹き出し、パトカーのタイヤが1つ外れた。




「あわばばばば!!」




新八がそんな声を上げながら、なんとかパトカーを真っ直ぐ進ませようとする。




「ファ、ファイト!!」


「無理ですよコレ!! ていうかAさん免許持ってますよね!? どうにかして下さい!!」


「ダメだソイツにはハンドル握らせんな!!」




未だにあのカーチェイスを覚えているのかトシがいつになく切羽詰まった声で私の運転を阻止したかと思えば、次に「後ろォ!!」と更に焦った様な声を出す。


後ろがどうした! と振り返る余裕も無く、強い衝撃が襲ってきた。


後ろを走っていた2車両目以降が追いついてきて、激突されたのだ。




「あぶっ……おごぉぉぉぉ!! 何してんだァァァァ!! 早く何とかしやがれェェ!!」




電車とパトカーの間でまた衝突しないように突っ張り棒の様な役割をしてくれているトシが、今までで1番辛そうな声を出す。


銃撃音が聞こえて見れば、車に乗った新手が銃を連射していた。




「チッ! 神楽、A、後ろ手伝え! 新八ィ!!」


「ハンドルが言うことをー!!」




私が神楽と後ろへと移動すると、トシは凄い体勢になっていた。


それ背骨大丈夫!?




「トッシー、後は私に任せるネ。何も心配いらないネ」


「おかしいィィィ!! 何かおかしいィィ!!」




トシの上に乗りながら電車を押し始めた神楽に、トシが叫ぶ。


彼女の後ろに刀を振りかぶる野郎が居たから斬ろうとすれば、先にドアと一緒に飛んで行った。




「近藤さん。さっさとこっちへ移ってくだせェ」




聞き慣れた江戸っ子口調に、すました様な声音。


ドアを吹っ飛ばしてきたのはコイツらしい。




「ちぃと働き過ぎちまった。残業代でますよね、コレ」




頭から血を出して右腕を押さえてはいるけれど、十分元気なようで何よりだ。


後ろに見える血の飛び散った壁や椅子、倒れる隊士達を苦笑いで眺めながら、私は亜麻色に目を移す。




「総悟、お疲れ。私の方が斬ったけど」


「ほざけ」

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(プロフ) - なるほどです!ありがとうございます! (2019年12月17日 18時) (レス) id: d4e761c72f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 哀さん» すみません! 次巻は用意をしただけで、まだ1ページも書けていないんです。でき次第すぐに公開します (2019年12月17日 16時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アスミ - パスワード教えて欲しいです! (2019年12月17日 15時) (レス) id: 41e9138099 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして!とても面白かったです!次の作品も読んで見たいのでパスワードを教えて頂けると嬉しいです! (2019年12月16日 16時) (レス) id: d4e761c72f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - %さん» 結構長いのに、2日で読んで下さるなんて…! とても嬉しいです。頑張ります! (2019年12月15日 22時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年11月29日 17時

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