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真選組動乱篇/またね ページ20

「総悟ォォォォ!!」




段々と離れていく亜麻色が見えなくなっても、近藤さんはそう声を上げていた。


ふぅと息をつくと、私は身体を預けていた鉄の壁から背中を離し、「近藤さん」と口を開く。




「総悟が心配なのは分かる。けどアイツは大丈夫だから」


「だが、」
「大丈夫」




私には、近藤さんの総悟が心配だっていう気持ちと同じくらい、総悟の近藤さんを護りたいって気持ちが分かる。


私達にとって近藤さんは命張っても構わないくらいの恩人で、大切な人なんだ。




「近藤さん。幼馴染(わたし)だって、所詮は他人だからね。総悟の事を簡単には断言出来ないよ。でも」




でも、それでも。


毎日毎日木刀をぶつけ合ってきた私には1つだけ、断言出来る事がある。




「私はアイツらに負けない。だから総悟も、大丈夫」




自分の事なら、断言出来るから。


だから私と同じくらいのアイツの事も、自然と分かる。




「信じてやって」




私が静かにそう言うと、近藤さんは何も言わなくなった。


気になって彼の方を向こうとしたところで、沢山の車が近付いてくるのに気付く。


それらには『真選組』なんて文字は書かれていなくて、敵のものである事は一目瞭然だった。




バズーカ片手に窓から身体を出しているのは、見慣れた隊服を着た連中。


こんな不安定な足場じゃ何も出来ないかな。




「近藤さん」




私は最後に振り返って、少し微笑む。




「今度は、全員で会おうね」




走り続けるその車両から飛び降りて、向かってくる車達を見据えた。




「A!!」




大丈夫だよ、近藤さん。


またね。

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(プロフ) - なるほどです!ありがとうございます! (2019年12月17日 18時) (レス) id: d4e761c72f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 哀さん» すみません! 次巻は用意をしただけで、まだ1ページも書けていないんです。でき次第すぐに公開します (2019年12月17日 16時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
アスミ - パスワード教えて欲しいです! (2019年12月17日 15時) (レス) id: 41e9138099 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして!とても面白かったです!次の作品も読んで見たいのでパスワードを教えて頂けると嬉しいです! (2019年12月16日 16時) (レス) id: d4e761c72f (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - %さん» 結構長いのに、2日で読んで下さるなんて…! とても嬉しいです。頑張ります! (2019年12月15日 22時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年11月29日 17時

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