前途多難 ページ36
「ひゃ〜、面白かったぁ!!」
ググ、っと伸びをする。
ジェットコースターは中々に楽しかった。
「腹減った」
そう総悟が言うので時計を探して時刻を見れば、短い針が12を過ぎたところだった。
昼食を取るのには、いい時間かもしれない。
「お昼食べる?」
「ああ」
「どこ行く? 何ヶ所かカフェ的なのあるみたいだけど」
入り口の所で貰った地図を広げながらそう尋ねれば、総悟も覗き込んでくる。
かと思えば、すぐに上半身を起こして歩き出した。
「1番近い所でいいだろィ」
興味無さ気にそんな事を言うものだから、後を追いながら頰を膨らませる。
「もっとさぁ、ワクワクしようよ! 久々の遊園地だよ!?」
「だから何でィ。俺ァ別に、仕事サボれてお前とフラフラ出来るならどこでも良いんでィ」
「またそんな事言ってー! 人生楽しまなきゃ損だよ?」
「俺の勝手だろィ」
スタスタと歩く総悟を追いかけながら、ジトッとした目でその背中を見る。
視線は感じている筈なのに何も言わない総悟に、自然と溜息がもれた。
111人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆず(プロフ) - fubukiさん» ありがとうございます! これからもよろしくお願いします! (2021年2月22日 22時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - 題名が覚えている百人一首の句なのでとても嬉しくなりました!面白いです。 (2021年2月22日 21時) (レス) id: 8d00889b6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - グリみいさん» ありがとうございます!そう言っていただけて凄く嬉しいです。更新頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年9月4日 18時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
グリみい - 感動して泣けました!!凄くこのシリーズが大好きです!!応援してます! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 460e4835e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆず | 作成日時:2019年8月18日 10時