護れるようになったら ページ24
「貴様らァァ、このオッサンが目に入らねーかァァ!!」
「今撃ったら、もれなくこの央国星皇子ハタ様も爆死するぞォ!! もれなく国際問題だぞォ!!」
そう言う新八とジジィに挟まれているのは、定春に噛まれているバカ皇子。
「5分だァ、たった5分でいいから待てって言ってんだよォ、コルァ!」
「5分なんてスグじゃん!! 矢の如しじゃん! カップラーメンでも作って待ってろって言ってんだよォ!! 殺すぞ!」
何でまだ新八がこんな所に居るのか、何でジジィとバカ皇子が自分に協力してくれるのか。
それが分からず、星海坊主は「てめーら……」と零す。
「チャイナ娘には世話になったんでな」
「撃たないよね? コレ撃たないよね? 大丈夫だよね」
「……ったく、あの天然パーが。来るなら来るって最初から言えってんだよ。どうせ来ると思ったけどね、天邪鬼が」
そう言う新八の目には、うっすらと涙が。
『私、変わったでしょ? 私、人を護ることもできるようになったヨ。そういうふうにしたらネ、いっぱい友達できたヨ。もう誰も私を恐がったりしないアル。もう1人じゃないネ』
私が新八の黒髪を乱暴に撫でて少し笑っていた時。
船の銃口に、光がドンドン溜まっていっている気がした。
「……アレ。なんか……撃とうとしてない?」
「ウソだろオイ。皇子だぞ、仮にも皇子だぞ」
「何で仮にもを強調したァァ!!」
「ヤバイってコレ! 早く逃げぐおぶ!」
新八がそんな声を発した理由。
それは、
「それ私の酢昆布ネェェェ!!」
神楽がえいりあんを突き破って、どういうワケか銀ちゃんを殴りながら出てきたからであった。
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ゆず(プロフ) - fubukiさん» ありがとうございます! これからもよろしくお願いします! (2021年2月22日 22時) (レス) id: d7263fa231 (このIDを非表示/違反報告)
fubuki(プロフ) - 題名が覚えている百人一首の句なのでとても嬉しくなりました!面白いです。 (2021年2月22日 21時) (レス) id: 8d00889b6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - グリみいさん» ありがとうございます!そう言っていただけて凄く嬉しいです。更新頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年9月4日 18時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
グリみい - 感動して泣けました!!凄くこのシリーズが大好きです!!応援してます! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 460e4835e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆず | 作成日時:2019年8月18日 10時