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隊内編成 ページ24

モヒカン野郎、もとい山崎退が折れた事によって、浪士組は近藤さんを中心に纏まっていった。


そしてそれに伴って、自然と隊内編成も決まっていく事になる。




「それでは今から、隊内編成を発表する」




幕府も最近浪士組(わたしたち)の成長ぶりを認めてくれているようで、本格的に警察としての仕事がまわってくるようになっていた。


近藤さんやトシの指揮で攘夷志士も逮捕していって、その数はかなりのものになっている。




そして今回、徳川御三家の1つである一橋家の当主とその息子の護衛をする事が決まったのだった。




今までの仕事とは格が違う。


失敗すれば間違いなく首が飛ぶ。




そこで今回は、かなり念入りに作戦を組んだらしい。


それに必要なものとして、浪士組の編成が正式に発表される事となった。




「まず局長は、近藤勲。そして副長、土方十四郎」




トシがそう言った途端、隣の総悟から舌打ちが聞こえてきた。


どうやらコイツは自分が近藤さんの1番近くに居たかったらしい。




「1番隊隊長、沖田総悟。2番隊隊長、永倉新七。3番隊隊長、斎藤終。_____」




……あれ、私の名前呼ばれないな。


まさか平隊士的な!? そりゃ無いよ、トシ……! なんて思っていると。




「最後。副長補佐……ってのは表向きな。吉田A、特別隊隊長。ちなみに名前呼ばれなかった奴等は、それぞれの隊に配属される事になる」




特別隊……?




「ああ、特別隊っつーのは、言い方変えりゃ機動部隊。こん中じゃお前が1番機動力優れてっからな。粛清の時なんかに、俺等とは別に行動して連中を斬る。出来るだろ?」


「まぁ」




トシが認めてくれたみたいで、少し嬉しかった。




「ま、表向きは副長補佐だからな、普段の仕事はコッチだぞ」


「はーい」




ワクワクしてきた。

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年6月18日 22時

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