モヒカン野郎 ページ22
「誰もいねェなら俺が頭って事でいいん、」
「おい。お前、なかなかやるな」
近藤さんどうした! ついに派閥争いに参加か?
なんて思っていたが、違うようだ。
何故って近藤さんがそう話しかけたのは、モヒカン野郎ではなくソイツにボコボコにされていた男だったから。
「あれだけタコ殴りにされて1発も殴り返えさねェなんざ、並の男にできるこっちゃねェよ」
そう言って、近藤さんはその人を助け起こす。
「よく耐えたな、大将。オイ、コイツを介抱してやれ。いずれ俺達の大将になる男かもしれんぞ」
「待てやコラ!!」
モヒカン野郎は突然大声を上げる。
どうやら何か気に食わなかったらしい。
「けんか売ってんのかてめェ!! てめェらいつも端っこで素振りやってる芋どもか!? どこの流派かしらねェがてめェも大将狙ってんならいつでも門下ごと潰すぞ。かかってこいやコラ」
……かなりイラッとくる。
どうやらそれは総悟とトシも同じようで、表情が怖い。
私等をお前等が倒せるワケねェだろ、バーカバーカ。
これで近藤さんがコイツに乗ってくれれば早いんだけど、それをしないのがこの人だ。
「いや、やめとこう。仲間同士でやり合ってる暇があんなら素振りしてた方がマシだしな」
そのとーり!
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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年6月18日 22時