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口から生まれてきたような ページ12

真剣の重さにも慣れて、自由に振れるようになってきた頃。




兄達と稽古をしていると、お天気雨が降ってきた。


すぐに止むだろうと、休憩を取る事にする。




縁側に4人並んで座る。


Aがぼーっと雨を眺めていると、左から視線を感じた。


顔を向けると、晋助がAをジーッと見ていたようだった。




「Aって、髪邪魔じゃねェのか」


「ああ……」




ふと、自分の髪に手をやる。


それは腰まで伸びていて、意識した事が無かったけれど、纏めればもう少し動きやすくなるのかもしれない。




「髪を結える紐が無いんだもん。本当に邪魔だったら切る」


「そうか」


「A、髪切るの嫌じゃねェの。髪は女の命って、よく言うじゃねェか」


「銀ちゃん、誰に言ってるの。私に女がどうこうって言われても。見て、目の傷」


「それを抜きにしてもだよ、お前はもうちっと女らしくしろよ」


「まだ7つだろう?これからじゃないか」


「こた君は誰目線?」


「とにかく、気ぃつけろよ。四葉、最近ますますウッセーから」




銀時はそう言って、はあーっとため息をつく。


Aは、四葉の顔を思い出して苦笑いした。




晋助達と同じ16の四葉は、最近ますます綺麗になっていると、妹の目から見ても思う。


そんな四葉はAの振る舞いがまるきり男子な事を気にして、色々言ってくるのだ。




「……銀時、誰がウッセーって?」


「「「「!?」」」」




背後で突然声がして、皆揃って驚く。


名指しされた銀時が恐る恐る後ろを向くと、そこには勿論四葉が立っていた。




「口から生まれてきたようなアンタに言われたくないのよ!」


「はぁ?そりゃお前だろ! 1言えば10返してきやがって」


「アンタだってそうじゃない! その歪んだ性格が毛根にまで影響与えてるから、そんな天パなのよ」


「天パ関係無くね!? てめ、ストレートだからって調子乗ってんじゃねェぞ!」




段々喧嘩の内容が別の所へ向かって行く。


結局雨が止んでもその喧嘩は続いて、松陽に止められて終わった。

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ゆず(プロフ) - 緋澄さん» 1話目ができ次第、公開させていただくつもりです (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 時雨さん» 申し訳ありません、実は、続編は準備しただけでまだ1話も書いていないんです・・・! (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
緋澄 - 続編を読みたいのでパスワードを教えて下さい (2019年6月19日 14時) (レス) id: d02144b3e7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続編が、読みたいのでパスワードを教えてください。 (2019年6月18日 23時) (レス) id: bfac637d1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年4月5日 20時

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