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バカは風邪を引かない ページ25

「ゴホッゴホッ」


「「バカが風邪を引いただと……!?」」




布団に横たわり、苦しそうに咳をするのは晋助。




銀時と小太郎は、心配するどころか貶している。


しかしその、本気(マジ)で驚いているような表情に対する冷ややかなツッコミが無い事も、更に2人を驚かせた。




「コイツ本当に重症じゃねェか! バカのクセに!」


「ああ、バカのクセに風邪なんか引いて、どういう事だ!」




生まれてから1度も風邪を引いた事が無いと言う小太郎と、最後に熱を出したのは5年前だと言う銀時。


「『バカは風邪を引かない』筈」という事を暗に伝えている皮肉が、自分達の首を締めている事に気付いていない。流石バカ。




Aだけは真剣に兄の風邪を心配し、さっきから松陽に自分は何をすれば良いのかを訊いて実行している。




「はい、お粥。お兄、食べられる?」


「置いといてくれ……後で勝手に食う……。Aお前、もう向こう行け。感染(うつ)っちまう……」


「大丈夫、バカは風邪を引かないから! こた君みたいに!」


「ああ……」


「A、それはどういう事だ! 俺がバカだと!?」




Aの無邪気な言葉が、小太郎の(ハート)を抉る。


更に反論しようとした小太郎だが、「確かにヅラは、『バカは風邪を引かない』の良い例だな」という邪気しか感じない銀時の言葉に撃沈した。




わーわー騒いでいると、流石に松陽が様子を見に来た。


未だ苦しそうな晋助、心配過ぎて泣き出しそうなA、別の理由で涙目の小太郎、死んだ目の銀時、といういつも通りなのかそうじゃないのかよく分からない光景を前にして、松陽は秒で決断を下した。




「取り敢えず3人共出て行きなさい」

何故→←諦め悪く



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ゆず(プロフ) - 緋澄さん» 1話目ができ次第、公開させていただくつもりです (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 時雨さん» 申し訳ありません、実は、続編は準備しただけでまだ1話も書いていないんです・・・! (2019年6月19日 17時) (レス) id: e1a0e02e53 (このIDを非表示/違反報告)
緋澄 - 続編を読みたいのでパスワードを教えて下さい (2019年6月19日 14時) (レス) id: d02144b3e7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 続編が、読みたいのでパスワードを教えてください。 (2019年6月18日 23時) (レス) id: bfac637d1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆず x他1人 | 作成日時:2019年4月5日 20時

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