1年後の私1 ページ12
‘
ドビュッシー ベルガマス組曲 第3曲 月の光
昨晩、帰り道に見た月が水面に反射して綺麗だった様を思い浮かべながら演奏する。
弾き終えた瞬間に拍手の音が聞こえてきた。
鍵盤から拍手の音の方へと目をやると、嬉しそうな顔のスングァン氏がいた。
「さすが、天才かつ孤高のピアニスト」
そう褒めてくるスングァン氏。
「天才でもないし、孤高のピアニストっていうのは勝手に言われているだけで…恥ずかしいので辞めてください」
少し照れながら否定した。
「偶然この部屋の前を通りかかったらピアノの音が聞こえて、こっそり入って聴き入っちゃってました」
可愛らしい笑顔を浮かべるスングァン氏。
「いつ韓国にいらしたんですか？」
続けて尋ねてくる。
「昨日です。ウジ氏と昨日から一緒に作業してます。」
前回の打ち合わせのための滞在から約1ヶ月が経った、昨日再び日本から韓国へと飛んできた。
セットリストの3分の2ほどの編曲はなんとか日本で完成した。
何回徹夜しただろうか、もう思い出したくもない。
残りの曲は、韓国でウジ氏と音楽スタッフと共に編曲することになっている。
日本での作業中は主にテレビ電話でウジ氏と音楽スタッフと連絡をとりながら、私が編曲を行った。
だがやはりテレビ電話では伝わりにくい部分もある。
ウジ氏とも話し合って、要となる曲の作業は韓国で共に行うことがいいだろうという結果になった。
‘
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 443人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ｷﾝﾓｸｾｲ(プロフ) - なみさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！ちょっと更新が停滞していますががんばって書きます♪ (2019年12月15日 20時) (
レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
なみ(プロフ) - はじめまして(^^)感動してウルウルしながら読みました。大好きな作品のひとつになりました！ (2019年12月15日 14時) (レス) id: ea29a86258 (このIDを非表示/違反報告)
ｷﾝﾓｸｾｲ(プロフ) - ちこなさん» 再度コメントありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです！気まぐれ更新ですが、これからもお付き合い頂けると幸いです♪ (2019年12月3日 19時) (レス) id: be042a805d (このIDを非表示/違反報告)
ちこな(プロフ) - 長編の予感嬉しいです！主とメンバーのやり取りが可愛くて何度も読み返したくなるお話しだと思います。これからも更新楽しみにしております (2019年12月3日 16時) (レス) id: 007cf2a6d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ボッチャ | 作成日時：2019年12月3日 15時
