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優しすぎる人4 ページ46
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「ヌナ、僕お腹すいちゃった。美味しい出前とって食べよ？」
何かを察してくれたのか、そう言って彼が話しを変えてくれた
彼の心配りがとても有り難かった
「ドギョム氏は本当に優しいね」
いつもそうだ、この子はこうして周りに気を配っていて、そして笑顔にさせてくれる
優しい いや、優しすぎるのだ
優しすぎるが故に、傷ついていないといいな…
「Aヌナ、僕チャジャン麺とタンスユクがと〜ってもたべたいのぉ〜」
そう言って、いきなり愛嬌をしながら おねだりしてきた
「はいはい、ヌナがご馳走してあげますよ」
そう言って笑いながら出前を注文した
2人で笑いながらお腹いっぱい食べて、片付けをして部屋を出て「またね」と言った後だった
「僕といるときぐらいは僕のことだけ考えててよ…」
さっきまでの笑顔はどこにいってしまったのだろうか
真剣な表情をみせる彼
返事に困って黙っていると
「……なんてね、このセリフ言ってみたかったんだ」
そう言って顔を見せずに 足早に去っていった
ただ、彼の後ろ姿から目が離せなかった
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作者名：キンモクセイ | 作成日時：2019年10月20日 23時
