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触れた背中1 ページ33
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「それじゃあ来週の月曜日に、A氏に合いそうなドレスを選んで作業室に何着か持ってくわね」
SEVENTEENのスタイリストの方がそう言ってくれた
「ヌナ、Aヌナは肌が白くて細いから 淡い紫色とか青色とかの体のラインが出るドレスが似合うと思うんだけど」ディエイ氏が言う
「確かにそうね、サイズ測ったけれど細くて驚いたわよ 何店舗か既に目星つけているから、そこで探すつもりよ」
目の前で繰り広げられている会話になのだが、当事者の私はと言うと ただ突っ立ているだけだった
なぜ私が普段来ることのない彼らの楽屋に来ているのかと言うと
来月に迫った、会社の創立記念パーティーに着て行くドレスの相談をしにスタイリストさんを訪ねて来たのだ
ありがたい事に、採寸したサイズをもとにドレスをいくつか見繕ってくれるらしい
ドレスは一応持ってはいるものの、日本の家のクローゼットの中に閉まってあるので助かった
うるさいだろうなと思って尋ねた楽屋には、ディエイ氏以外のメンバーはいなかった
お昼を食べに出払っているらしい
ディエイ氏だけは既に昼食を済ませたらしく
さも当然のように、私のドレス選びの会話に参加していた
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作者名：キンモクセイ | 作成日時：2019年10月20日 23時
