代役の私と13人の彼ら (ページ30)

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大切な相棒2 ページ30

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「はい、この話はもう終わり」

そう言って、また白紙の紙とにらめっこする作業に戻ろうとした

彼はまだ何か言いたげにこちらを見ている

「ほんとに…お前ってやつは… 」

呆れたように彼がそう言った

「お前あの打ち合わせの後にホシを励ましてやる余裕がよくあったな」

「何のこと…？」

彼がじっと私の顔を見てくる

「あー、あの打ち合わせが長かったから？ウジ氏が他の仕事で抜けた後も変わらず、あのPDの長いお話を聞かされ続けたよ」

そう苦笑いしながら、いつもと変わらない素振りを意識して答える

「さっきスタッフから聞いた。俺がいなくなった途端にあのPD、お前にひたすら嫌味を言ってきたんだろ？」

「あぁ… スタッフさんに言わないでって口止めしてたのにバラしちゃったか～。あとで文句言いに行かなきゃいけないな～」

軽い調子で答えたが、あの時言われた言葉を思い出してしまい思わず表情が歪みそうになる

変わらず私の顔をじっと見つめてくる彼の視線に耐えきれなくなり、ソファから立ち上がって後ろを向く

「ほんとお前ってやつは……」

椅子から立ち上がる音が聞こえたのと同時に、腕を掴まれて正面を向かされた

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