代役の私と13人の彼ら (ページ23)

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ダンスの天才の苦悩3 ページ23

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「私からすれば凄いのはホシ氏だよ」

「えっ？」驚いた表情を浮かべる

「私初めてみたSEVENTEENのパフォーマンスがCLAPだったの、曲は前から聞いたことはあったんだけどね。１番のサビのセンターでキラキラと輝いて踊っている人がいたの。」

「それって赤髪が目立ってたからだけじゃ…」

ごちゃごちゃ言ってくる彼を無視して続ける

「私はダンスは分からないけれども、その姿をみた瞬間この人は舞台で表現するために生まれてきた人なんだ、すごいなって心の底から思った」

「今回の曲、サビのところすごくいいでしょ？ウジ氏と何度も微調整して音をいくつも重ねて作ったの。

……私たち2人ともこのパートを聞くと、CLAPのセンターで踊るホシ氏の姿が思い浮かぶねって、作りながら話してたの」

「あのCLAPの俺のダンス？」

「そう、この曲はCLAPとは全く違って妖艶なイメージで仕上げたんだけど、なぜだか12人を従えてセンターで踊るあの姿としっくり来るんだよね」

私がそう言い終わるや否や、いきなり立ち上がった彼

「なんだかイメージ湧いた」

そう言うとすぐに踊り始めた

彼の邪魔にならないように、私は練習室をこっそり出て行った

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