異食癖【スカラビア寮】

◇ ページ32

こんばんは。

私は今客室に居ます。

晩御飯を食べ終わったのはいいものの、誰かルームメイトが私を迎えに来て下さるんだと思っていたんだが、誰も来ないのは何故なんだろう。




私、ここの寮生だよね？




寮生って皆ルームメイトいるべきなんじゃないのかな？









　


ダメだ、ずっと客室に居るのもいけない気がする、何せ私はお客様じゃないんだから！


でも、聞く相手は今不在中。
　

だって

寮生は皆風呂入っているみたいだし、

大浴場(？)があるらしい。









　さっき私もジャミルに

「風呂に入らないのか？」

って声を掛けられたのだけど、





いやいや、入れるわけないでしょう

私の性別バレてしまうのはダメだと思い、


『い、いえ、僕鼻血出たばっかりなので風呂に入るのは良くないかと...!』


我ながら苦しい理由だけど


断りました。



　
「ふーん、そうか


　じゃあ又後で。」
　

と言ってカリムを捕まえて行ってしまった。





遠くからは

「Aー！風呂に入らないのかー？」



「Aはお前と入らないと言っている。

いくぞ」





私が答える隙もなく彼らは行ってしまった。


風呂は........っ!

一緒に入れませんっ！


ごめんなさい！

自分の性別が男だったらまた考えますけど(←
入った所で絶対出血大サービス(鼻血)になるから。サービスどころか誰も得はしない。









───という経緯がありまして。






どうせなら皆が風呂から出た時に入ろうと思った。隙を見計らってね。

三日間、風呂に入っていないと思うと自分的に凄く清潔じゃないなって思った。

さっき臭わなかったのかな。

汗臭かったらごめんなさい。









窓の外の夜空をぼんやり見ながら私は後で風呂場でやらかすのはまだ知らない。

◇→←◇

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す