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Jamil side ページ13

厨房で俺はいつもカリムが身体を冷やした時に飲むシナモンの入ったスープを作っていた。

夜の砂漠でこんな寮服の薄着じゃあ身体も冷える。相当寒さにやられているみたいだった。



普段の寮生は皆健康的で俺が看病するのもほぼカリムだけだから、別の人にもこういう世話をするのは新鮮だ



A、不思議な奴だ。

頭から何故か離れないその苦しそうな顔を見て嫌だと感じる俺





いいものを食べさせて、治った活気がある君を見てみたい。


碗に汲み入れたスープと匙を持って俺は厨房を出た。









客室に入ると、
カリムは居なくなっていた。


その代わりに水が染み込んだタオルがAの額に置かれていて、今の彼は何事もなかったように静かに寝息をたてている。



....こんなに熟睡しているのに起こしていいのだろうか




そうしなければスープが冷めてしまう。



俺はゆっくりと寝ている彼の脇に手を回して座らせるようにした。


「起きれるか?」



『...んーん..、ね....る』


寝言か、まるで駄々をこねる子供のような言い方だ。

「いい子だから、飲めば身体がよくなる」
『.......コクン』


うっすらと目を開けたかと思うと鼻提灯をつけて寝てしまった。


本当に子供みたいだ。
これが本当に一年生か?


俺のユニーク魔法を使おうか
と思ったけど、何故か出来なかった。

匙にスープを掬って、Aの口元に近づけてみたら意外と素直に飲んでくれた。


「...寝ぼけながらも凄いな、君は不思議な奴だって改めて思いしったよ。」







飲ませ終わってからまたAを横にさせて部屋を出ようとしたら


『お母さん...ありがと....んへへ』

と彼は言う。



振り返って見るとAは寝ているままで、
可愛らしい寝言だな、と密かに心の底で思ったことは秘密だ。









「君のお母さんではないが...どういたしまして──」


気付いたら口元がかなり緩んでいた。









他人の世話をするのも悪くない。

◇→←Kalim side



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設定タグ:ツイステ , ツイステッドワンダーランド , スカラビア寮   
作品ジャンル:恋愛
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C-ちゃん(プロフ) - 面白いです!あと少し気になったのが、NPCって何ですか? (11月10日 10時) (レス) @page17 id: dbb14c790e (このIDを非表示/違反報告)
バイオレット - 今日見始めましたが神です、はい (2022年1月26日 15時) (レス) @page8 id: 7a0f02f114 (このIDを非表示/違反報告)
寝巻き(プロフ) - うみねこさん» え、まじですか!一回設定の所を見てきたのですが押していませんでしたが。。。もう一度見てきます!よければあとでもう一回確認して頂ければと思い出す汗ありがとうございました! (2021年6月5日 16時) (レス) id: a4632cb321 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - オリジナルフラグ付いたままですよ…汗 (2021年6月5日 16時) (レス) id: 55d88c0b4f (このIDを非表示/違反報告)
ちろちろ(プロフ) - ユメゾラさん» うっひょああ?!そう言って貰えて凄く嬉しいです!頑張るぞぉー!! (2021年2月23日 20時) (レス) id: a4632cb321 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寝巻き | 作成日時:2021年2月15日 14時

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