文豪と恋物語２

枯れ花が思うは水の＊2 ページ6

『ねぇねぇ』

貴『え、あ、なっ何？』

『あの二人Aさんの知り合い？』

貴『あっうん、家族だよ』

『ほんとに！？かっこいいね！あ、馴れ馴れしくて
ごめんなさい。私、翠だよ。宜しくね！』

貴『は、はい！』

先生『はっ！みなさーん！授業を開始しますよ！』

はっとした先生が声をあげる。

ざわめいていた教室はいつか静かになっていた。

貴『あの翠ちゃん』

翠『なぁに？』

貴『その……私ととっ友達に……』

翠『ぷっ…あはは！そんなギクシャクしなくて
いいよ？友達でしょ！大歓迎だよ！』

よろしくーと差し出された手をぎゅっと握った。

太『Aーーー帰るよーーー！』

貴『あっ…じゃあね翠ちゃん』

翠『うんまた明日！』

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

太『さっきの子誰？』

貴『あのね翠ちゃんって言うの。友達だよ』

中『へェ、Aに友達。よかったな』

貴『今度家に呼んでいい？』

太『構わないよ』

貴『ありがと。ってか其れより如何して今日授業参観日って分かったの？』

太『ほらAってプリント出さないから定期的にカバンチェックしてるんだよ』

貴『ちゅう兄ぃは如何して来たの？忙しくない？』

中『俺も一応手前の兄だからなァ』

太『許した覚えはないけどね』

貴『そっか……二人ともありがとう』

きゅんッ←

太『ホラ、A。手』

ギュッ

私は異能力が暴走しないようにこうしておさ兄ぃと手を繋ぐ。

中『俺も』

ギュッ

貴『ありがと、おさ兄ぃ。ちゅう兄ぃ。』

大好きな大好きな家族です。

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