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智side
智「翔。」
翔「(びくっ)」
僕が滅多に出さない低い声を出したらびくつく翔の身体。
智「なんで叩いたの。放って置いたの。話なさい。。」
翔「･ ･ ･」
智「黙ってちゃわからない。」
今まで顔を伏せてて机の上のものが見えてなかった。
けれど
智「顔を上げて。誰が喋ってるの。喋ってる人の顔を見なさい。」
僕が言うとそーと顔を上げてこっちを見る翔。
智「あ...」
思わず声が漏れた。
智「翔.....勉強してたの？」
翔「.......ｺｸｯ」
そっか、そうだ。
翔は受験生なんだよ。
もう、自分よバカっ.....
さっきまで怒ってた人を殴ってやりたい。
智「ごめん、ごめんね。えらいね、任せちゃってごめんね。ありがとね。」
言葉がスラスラ出てきて。
翔「っ.....」
翔のクリクリの目からも雫が零れてきた。
そりゃ、さっきまで怒ってた人だもんね...
智「ごめんね、翔は頑張ってるんだもんね。」
翔「.....だ.........っ...........こ.........」
あれ、翔ちゃんに降臨？
智「抱っこしようね、よしよし。」
そろそろ心が疲れた頃だろう。
やっぱりは翔は僕の弟だ。
いつもは僕よりも頼もしいけど、今はすっかり弟の顔。
智「ふふっ、かわいぃ。」
翔「...Zzz」
end
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作者名：柚翔南 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=citrusfruit1
作成日時：2019年6月13日 22時
