53話 ページ5
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零さんと会って1週間。今日は待ちに待った諸伏さんと会う日だ。
さすがに前世の推しに待たせるなんて出来ないので、待ち合わせ20分前に来た。
しかし諸伏さんはその10分後には来てくれた。
『おはよう!ごめん、待たせたかな。』
「おはようございます!
いえ、私もさっき着いたばかりなので丁度良かったです。」
それにしても髭を蓄えた彼がかっこよすぎる…
『それじゃあ行こうか。』
「はい!」
やってきたのは個室の和食屋さんだ。
「いただきます
…ん、美味しい!!」
とても美味しくて黙々と食べていると向かい側から笑い声が聞こえた。
「あ、すみません、美味しくて…」
『あ、違うよ!美味しそうに食べるなあって思ってたんだ』
「それ恥ずかしいです…」
『褒めてるつもりだったんだけどな。』
とそこからまた少し気まずい雰囲気が流れる。
『そういえば、ゼロと何かあったの?』
「え?」
なんて間抜けな声が出る。
なんでいきなり零さん?
私が理解出来ないでいると彼は続けて
『え?君がオレを呼んだのってゼロの話がしたかったからじゃ?』
と言った。
「違いますよ!?!?」
「私はこれから忙しくなるし、零さんもこれからなかなか君に会えないって言ってたのでもしかしたら諸伏さんもかと思ってお会いしたかったんです。」
『そうだったのか。これから何かあったっけ?』
「採用試験の勉強と将来のための貯金をしたいんです。来月から4年生なので!」
『ああ!もしかしてゼロが勉強を教えるって言ってたのはそれかな?』
「多分そうだと思います。
…それで、その」
『ん??』
「これ、受け取ってください!!
えと、その、お仕事頑張ってください!!」
渡したのは阿笠博士が作ってくださった携帯カバー。
『え…ありがとう。開けてもいいかな。』
「はい」
『これ…!』
「諸伏さん、お願いです。
これから3年、これをつけてもらえませんか。」
『3年?なにかあるの?』
「…秘密です。3年間つけてくれたらお話します。
ダメですか?」
『きっとゼロには伝えてあるんでしょ?
3年、わかったよ。そのかわり戻ったら話してね。』
「ありがとうございます。
了解です。絶対生きて帰って来てくださいね?」
『あはは!うん、わかった。』
そうして諸伏さんとは別れた。
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あまね(プロフ) - 🟥さん出てくるのも待ち遠しい‼️ (10月9日 15時) (レス) @page14 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 読みながらときめきで倒れそうでした!続きを心待ちにしてます!! (7月3日 13時) (レス) @page14 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
仁(プロフ) - めちゃめちゃ好きです!!!続き楽しみに待ってます!!! (5月30日 22時) (レス) @page14 id: 4e6b429b64 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - 👍 (2023年4月9日 12時) (レス) @page12 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ。 - 続き楽しみにしてます!!!!! (2022年12月26日 21時) (レス) @page12 id: 5bbebede5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そば粉 | 作成日時:2022年7月18日 11時