44話 ページ45
・
時間が経って2人とも機嫌が良くなってきた。
さらに機嫌を良くするために、ボディタッチを仕掛けていく。
機嫌が悪いなか将来の話をしたら面倒くさいことになるからだ。
『Aちゃ〜ん』
「なに、研二くん。」
今日は掘りごたつ席なので研二くんの足に自分の足をぴたっとくっつける。
さらに手を彼の足の内側に滑り込ませる。
『っちょ、それは刺激強いよ…』
なんて顔も見てくれない研二くん。
すると『おい、こっち。』
なんて後ろから不機嫌そうに研二くんに触れてるのとは反対の腕を引っ張るじんぺーくん。
「はいはい、ごめんね。」
そう言って腕を引っ張っていたのを持ち替えて手を握って顔を覗き込む。
『…おう』
『Aちゃんは魔性の女ってやつだね。』
『ああ…。恐ろしいぜ。』
『あいつら羨ましい』
・
・
あのあとも順調に進んでいって、みんなが飲み始めて1時間ほど経った。
『そういやAは弁護士になりたいんだよな？』
…不意に来た。けどこのチャンスを逃すわけにはいかない。
零さんを見ると彼も同じことを考えたようで頷いている。
「…その話なんだけどね。
今、弁護士じゃなくて別の職業を目指してるの。」
『へえ、Aちゃんは何になりたいの？』
なんでも応援するよ、なんて言ってくれる研二くん。
「…詳しく決まってないんだけどね、」
『うん』
「卒業したら、警察官になりたいと思ってるんだ。」
『『…絶対にだめだ！！！！！！』』
「あはは、だよね…」
そこから？もちろん怒涛の説教である。
私が警察になるなんて、考えるだけで心配で生きた気がしないらしい。まさかここまで過保護が深刻化してたとは…。
『とにかくそれだけは絶対許さないからね！！』
『俺もだ。お前が警察になったらまた自分の命を投げ売るようなことするだろ。ぜってえ認めねえ。』
お説教が始まってはや15分。
ある程度は覚悟していたけど、さすがに私もイライラしてきた。悲しみと怒りで気持ちがグチャグチャ。
「…そこまで言わなくても良いじゃん」
『げっ…』
『あ、ごめ…』
私の顔を見ると2人がしまった、という顔をした。
「A、ゆっくりでいいよ。」
『っ零さあん』
顔を彼の胸元に押し込まれる。
『はあ…お前たち一旦頭を冷やしてこい。
心配なのはわかるが、頭ごなしに否定するのは違うと思うぞ。』
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1541人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そば粉(プロフ) - ヨザクラさん» ありがとうございます！！これからもソワソワしていただけるように書いていきます！警察学校組登場まであと少しお待ちください！ (2022年6月3日 8時) (
レス) @page18 id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
ヨザクラ(プロフ) - とても面白いです！続きが気になってソワソワします！全員にフラグ立ってーーー！！！頑張ってください！楽しみにしてます！ (2022年6月2日 9時) (レス) @page14 id: f4c5d262a2 (このIDを非表示/違反報告)
そば粉(プロフ) - ひええそんなこと言ってくださる柑橘類様尊すぎませんか(？)ありがとうございます！！そのお言葉がモチベーションになります！！！ (2022年5月31日 0時) (レス) id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
*柑橘類*＠馬鹿同盟(プロフ) - えっ尊いですね(？) 応援します！ (2022年5月29日 19時) (レス) @page6 id: dcab7e85b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そば粉 | 作成日時：2022年5月27日 11時
