14話 ページ15
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じんペーくんとの仲が良好な証拠に私とじんペーくんは2人で定期的に遊びに行っていた。
「ごめん、お待たせしました!」
『そんな待ってねえよ』
「そう?ありがとう。」
『で、今日は?』
「今日は駅前のカフェ!!」
『またかよ』
「前行ったのもう1ヶ月も前だよ?」
『それでももうちょいバリエーション増やせよ』
今日のじんペーくんは文句が多いなあ。
こういう時はアレだ。千速ちゃん直伝のアレ。
「ねえ、あそこがいいの。だめ?」
と上目遣いでお願いする。
『.......今日は行くけど、次までに他探しとけよ。』
「ふふ、はーい。」
けど、またかよなんて言いたくなるのもわかる。
本当によく行くカフェなのだ。
今まででも10回は行っている。
他にもクレープ食べに行ったりアイス食べに行ったり、カラオケ行ったりはしてるけど、どうしてもカフェが1番落ち着くのだ。
『お待たせしております。今週のトースト、アップルチーズケーキトーストです。』
「うわ〜〜!!ありがとうございます!美味しそう!!
いただきます!!!」
なんだかすごく視線を感じる。
じんペーくんがコーラを飲みながらこっちを見ているのだ。
そんなに食べたいなら頼めばよかったのに。
しょうがない、1口あげよう。
「ほら」
『はあ?』
「え?食べたくて見てたんじゃないの?」
『ちげえよ。…ん』
じんペーくんは自分の口の端を指先でトントンと触る。
『ついてんぞ、食べカス。』
急いで口をおしぼりで覆う。
高校生になって、まだじんペーくんの前だったから良かったけど、それでも口の端に食べカス付けるなんて恥ずかしすぎる。
顔が熱い。
『おー顔真っ赤だぞー』
なんて目の前で爆笑しているじんペーくん。
「笑いすぎ!!もっと早く教えてよばか。」
『お前次んなこと言ったら勉強教えてやらねえぞ。』
「そ、それは話が違うじゃん…」
こんなにガラが悪くて、私が高校に入る前にはケンカで差し歯になるくらいなのに、頭は良いのだ。しかもわかりやすい。
神様はだいぶじんペーくんのことがお気に入りなんだろう。
中学生の頃は研二くんとじんペーくんの2人に勉強を教えてもらっていたけど、今はまぁ色々あってじんペーくんだけに教えてもらってる。
つまり私はじんペーくんという家庭教師を失ったら終わり。
結局私はじんペーくんに勉強を教えてもらってる以上ずっと強く出れないのだ…。
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そば粉(プロフ) - ヨザクラさん» ありがとうございます!!これからもソワソワしていただけるように書いていきます!警察学校組登場まであと少しお待ちください! (2022年6月3日 8時) (レス) @page18 id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
ヨザクラ(プロフ) - とても面白いです!続きが気になってソワソワします!全員にフラグ立ってーーー!!!頑張ってください!楽しみにしてます! (2022年6月2日 9時) (レス) @page14 id: f4c5d262a2 (このIDを非表示/違反報告)
そば粉(プロフ) - ひええそんなこと言ってくださる柑橘類様尊すぎませんか(?)ありがとうございます!!そのお言葉がモチベーションになります!!! (2022年5月31日 0時) (レス) id: 16cd9ffa67 (このIDを非表示/違反報告)
*柑橘類*@馬鹿同盟(プロフ) - えっ尊いですね(?) 応援します! (2022年5月29日 19時) (レス) @page6 id: dcab7e85b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そば粉 | 作成日時:2022年5月27日 11時