3 ページ3
・
・
・
恐る恐る手を退けて視線を戻すと、手を払う音が聞こえる。
「大丈夫?A。」
A「ゆうくん。」
眩しい笑顔で笑いかけてくれた背の高い男の子。
・
・
・
・
ユキ「あ〜よかったA〜!!裕翔がいなかったら大惨事だったよ〜。」
ぎゅ、と後ろから抱き着いてきたユキに少し驚いた。
A「うん。ありがとう、ゆうくん。」
爽やかに笑ったゆうくんが首を振った。
・
・
・
・
裕翔「ビックリしたよ。でも、ほんとよかっ...、」
ゆうくんが喋り終える前に、スパイクの地面を蹴る音。
白いTシャツ姿の男の子が私たちの前で止まった。
「悪い。当たった?」
・
・
・
・
心配してくれているのか、いつもより声が小さい。
ああ、サッカー部の蹴ったボールだったんだ、と今気づいた。
足元に転がるボールを拾い上げたら、こめかみに触れた指先にさっきよりビックリしている自分がいる。
「A?」
・
・
・
・
名前が呼ばれてハッとする。
目の前に立つ朝練の途中であろう彼は私の顔を伺っているようだった。
A「ううん。あ、はい、ボール。」
「さんきゅ。」
・
・
・
・
A「...涼介?」
ボールを受け取った涼介が、私を見たまま動かないから首を傾げた。
涼介「あ、いや...、」
裕翔「A。」
・
・
・
・
裕翔が私を呼ぶ声に視線を向けたら、ユキも手招いていた。
ユキ「そろそろ行かないと。」
A「うん。」
首を縦に振って鞄を肩に掛けなおした。
・
・
・
・
なにか言いた気な涼介に気を取られて振り返ったけど、既にもうグラウンドに走って向かっていた。
ユキ「あー朝からビックリした。」
A「うん。...あ、1時間目小テストだったね。」
ユキ「うわ、嫌なこと思い出した〜。」
・
・
・
633人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あすみ(プロフ) - mimuheysayjumpさん» 全部ですか?!めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます…!! (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りいめろさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです( ; ; ) (2019年9月27日 10時) (レス) id: 9eb015a482 (このIDを非表示/違反報告)
mimuheysayjump(プロフ) - あすみさんの作品全部読ませていただいてるのですが今回もとてもキュンキュンしました!!次の作品も楽しみにしています!!これからも応援していまし! (2019年9月17日 23時) (レス) id: 7805199817 (このIDを非表示/違反報告)
りいめろ(プロフ) - はじめて、あすみさんの作品を読ませていただきました!とてもきゅんきゅんしました!続きが気になります!これからも頑張ってください。 (2019年9月13日 18時) (レス) id: 42530977bf (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - りぃささん» そうなんですね!コメントまでありがとうございます!茶道っておしとやかな女の子のイメージがあるのでいいですね! (2019年8月28日 14時) (レス) id: 2c865b7169 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin
作成日時:2019年8月6日 12時