cinderella 015 ページ15
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健「 気にならなくていいの、今はこの場を楽しんで？ 」
またそう言った先輩は優しく笑うだけだった。
ワイングラスに注がれた水を見て
私は先輩と出会っていろんな世界を見たと思う。
私の立っていた世界はどれほどちっぽけなものだったのかも、この先輩のおかげで知ることが出来た
知らなかったら、足を踏み入れ無かったら、違う幸せだったこと沢山ある筈なのになど、思うほど
少しだけ先輩との出会いに後悔してる。
毎朝浴びる黄色い歓声も、何も動じず上手くこなしてる先輩が、人気じゃないはずがない
いつか本当のことがバレて恨みを買われたとしたら、って考えたら怖い。
でももう離れられないんだって思った。
今日の先輩の一緒に帰れないという一言で、自分の中で気がついてない先輩の偉大さに気がついてしまったから
好き？好きとかそういうのじゃない
私が好きなのは菊池くんで …
うん、そうだよ、私が好きなのは菊池くんだよ。
「 失礼致します 」
ウェイトレスさんの声で我に返った
気がつけば目の前には綺麗に盛り付けられた料理があった
健「 食べて？遠慮は要らないから 」
『 いただきます 』
ん、ってまたニコッと笑った
この先輩は何を考えてるんだろう、
白身魚のソテーの味も、食後のデザートのよく分からないやつも
美味しかった。でもそれ以上に
菊池くんのことに関して何も触れず他愛のない話を振ってくる先輩が気になって仕方なくて
全然食べてる感じはしなかった。
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車に戻ると、もう家に帰るのかと思っていたのに
健「 まだ時間大丈夫？ 」
って聞かれて、何も言わず頷いた
私の知らないようなところにまた連れていかれるのかなって思ったら、
10分ちょっとくらいで
健「 行くよ、 」
って手を取られて驚きながらゆっくり車内から出た
少しだけ歩くと
煌びやかな街の灯りが見える景色
『 うわ、凄い 』
健「 喜んでくれた？ 」
『 とても、 とてもとても！ 』
健「 それなら良かった 」
その景色が綺麗でとてもとても綺麗で、
先輩のことなんて半分くらい忘れて見入ってたら
腕を引かれていつの間にか先輩の腕の中にいた
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☆ - 008【じゃないとまたこの人に連れさらわれる！！！！！】→連れさられる 【どこかに連れさらわれるなんて】→連れさられるなんて、 012【前より自身を持てるけど】→自信 だと思います。 (2019年5月11日 19時) (
レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
真帆(プロフ) - 健人くんカッコいい！これから頑張ってください！ (2018年12月13日 20時) (レス) id: ce38d3049d (このIDを非表示/違反報告)
桃彩(プロフ) - ハルタさん» コメントありがとうございます！有難うございます嬉しいです(T_T) これからも頑張っていきますので宜しくお願い致します！ (2018年12月11日 10時) (レス) id: 5f580b46ec (このIDを非表示/違反報告)
ハルタ(プロフ) - とてもおもしろいです！！ 更新頑張って下さい！ (2018年12月9日 16時) (レス) id: 3eaa2e0c73 (このIDを非表示/違反報告)
もあ(プロフ) - ぴさん» こんにちはコメントどうもありがとうです(・ω・)ノ (2018年11月8日 1時) (レス) id: 5f580b46ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もあ | 作成日時：2018年10月27日 18時
