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『「俺はまだこの子と一緒にいるし2人は帰った方がいいんじゃないか？
もう遅いし』」
切「あ、もうこんな時間か
俺親に夕飯食べないって連絡してないから帰るな
ほら、バクゴーも帰るぞ」
勝「うっせぇ、指図すんな」
切島くんが爆豪くんの腕を掴んで引きずるように帰っていった。
『「…はぁ』」
彼らが何も言わず帰っていったということはうまくいったようだ。
腕に抱いていた猫を箱の中に戻して自分の腕に目をやった。
所々皮膚が赤く腫れ上がり、蕁麻疹が出ている。
痒みを堪えながら、水道で洗い長袖を羽織った。
さっき彼らには催眠をかけさせてもらった。
まあ催眠と言っても精神をコントロールしたというより、幻影を見せただけだけれど。
問題はない、この一瞬だけだ。
かけられた側はされたことにも気付いていなかったようだし。
この個性は思った通りに見えるように操るもので、僕の腕を無傷に見せていただけ。
動物保護をしていた翼がアレルギーという今まで自分のなかった身体の変化に不審に思わないはずがない。そんな記憶の齟齬が見つかると面倒だから、なるべく翼と違うところは隠しておきたいのだ。
その後僕も家に帰り、課題を終わらせる。
わからないところはないし、問題はないだろう。
だけど、最近寝付きが良くない。
原因はわかっている。
毎年のことだからどうしようもないのだけれど、今年は色々なことに被っているのだ。
毎年通りなら食欲も落ちていくため、体力が極端に落ちる。
実戦訓練に参加する気はないから大丈夫だと思うけど、先生たちと爆豪くんに気をつけておこう。
ピコンと音を鳴らしたパソコンを開くと一件のメールが入っていた。
弁護士から届いたそのメールを読みながら、翼が好きだった紅茶を飲む。
もうすぐだ。
僕の運命はもう直ぐ決まる。
ラストチャンスだよ、ヒーロー。
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ハデス - 普通に番外編として小説で世に出せるよねってくらいいい話でした。何度読んでも面白い。完結おめでとうございます (7月17日 12時) (
レス) id: b5ef1167b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ - 一気読みさせて頂きました…こんなに泣ける小説初めて読んだ…これ無料でいいんですか…！？本当に素敵すぎる作品を生み出してくださってありがとうございます…！！！ (2023年3月30日 8時) (レス) @page19 id: 267167a797 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 読んでてこんなに泣いたの初めてだ。もう、本にして売れると思います。素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございます。 (2022年8月6日 16時) (レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
ニャノこ - とても感動しました。これまで色々な話を見てきましたがこれほど自分の中で共感できる話はありません。翼くんと郁くんがまたあえることを願っています。 (2022年7月27日 22時) (レス) @page19 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 物凄く感動しました。終わり方も物凄く綺麗で納得の行く感じで、占ツク中毒者ですがここまで素晴らしいと思った作品は初めてです。これを無料で読めるこの世界に感謝、っていうレベルです。笑 書いて、共有してくださり本当にありがとうございました！ (2022年5月1日 1時) (レス) @page19 id: b375adba0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2019年10月25日 7時
