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次の日学校に行くと勝手に帰ったことを怒られた
周りは俺に構わなくなり今は近づく体育祭にワクワクしているようだ
雄英体育祭は今やオリンピックに代わるスポーツの祭典
実質的な主役はもちろんヒーロー科だがUSJでのヴィラン襲撃があったため今年はA組に注目が集まるだろう
欠席でいいか
なのに昼に呼ばれて相澤先生のもとを訪れれば
相「お前には体育祭で現時点での個性の最大値を見せてもらう」
『…そういう話なら従うつもりはありません』
相「今回の体育祭でお前が優勝できたら
自己防衛力は十分あるとして
国も雄英側もお前をヒーロー科に入れることを諦める
これならどうだ?」
『…優勝、自己防衛力』
今回の体育祭で優勝すればもう俺をヒーローに近づけないのか?
ヒーローは関わってこない?
俺がこの体育祭で勝ちさえすれば
翼「ダメだよ郁
お前の個性は最大値まで使うと『わかりました』郁!!」
相「じゃあ、交渉成立でいいか?」
『はい、その代わり
俺が優勝したら…
もう2度とヒーローも、ヒーロー科の奴らも関わらないこと
個性についても言及しないこと
これも条件に加えてください』
相「わかった」
『じゃあ失礼します
約束したこと、後悔しないでくださいね』
そう言い残して俺は職員室を出た
やっとだ、やっとこれで解放される
翼は俺を止めたけど俺にはまたとないチャンスだ
国も雄英も、誰も俺が勝つとは微塵も思っていないのだろう
だからあんな条件を出してきたんだ
確かに俺が個性を使った戦闘はあのUSJの時の一度しかないし普段から訓練を積んでいるヒーロー科と互角に戦い、勝つなんて無謀だろう
普通なら
___________________そう、普通ならだ
残念ながら彼らに体力以外劣るものはない
手数の多さも使いこなし具合もたくさんの霊から力を借りてきた俺は引けを取らない
でもその代わり俺もいくつかしなきゃいけない
眼鏡を外さないと
眼鏡はかけているが目が悪いわけじゃない
むしろ凄くいい
そのせいで霊とのコンタクトが取れすぎてしまうからそれを抑える為に付けていた
だがこれからはより多くの霊と繋がることが大切であるため疲労は溜まるだろうがやるしかない
『翼
俺体育祭、頑張るよ』
翼「…郁?」
『俺の個性で、必ずやってみせるよ』
翼「何をするつもり?」
『俺はこの体育祭で
ヒーローを
ヴィランを
世界を
__________________否定するよ』
これが俺が俺であるために必要なことだ
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ゆーゆ - 涙線ガバガバになりました…目がパンパンです()本当感動って感じの小説ありがとうございます… (2021年9月5日 2時) (レス) id: 7bfda9e817 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 偽りの自分って感じじゃなくて、ただ二人で一人って感じがとても好きです。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 何故か泣いてしまっていました。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
囚人 - 俺、泣いちゃいました。更新頑張って下さい!楽しみにしてます (2018年10月27日 23時) (レス) id: 235e75e60a (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 45が抜けてますよ (2018年10月7日 23時) (レス) id: 79e4fb54ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すえさん | 作成日時:2018年7月8日 13時