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もちろん生き返ったわけじゃない
俺の個性 《幽界》だ
俺はあの世の人と会ったり話したりできる
だからこの声が聞こえるということは…


翼「…郁、俺はもう死んだんだ」


いきなり現れた翼にみんなは幽霊か何かだと勘違いして怖がっているが俺には関係ない


『翼!翼翼翼翼翼翼翼翼翼!!!

いかないで!

俺も連れてって!!』


翼「…郁、ごめんな、ごめんな」


翼は何度も謝って翼を揺する俺を抱きしめる
俺は力が抜けたようにその場に座り込んだ
周りの大人たちが何かを言っていたように感じたけどなにも聞こえなかった

その日から俺は1人になった

次の日翼がこうなった理由を伝えられた
遊んでいた際ヴィランに遭遇し友達を逃して自分は戦ったんだそうだ
今更聞いたって何にもならない
その友達とその親とやらが謝罪と感謝に来た

「うちの息子を助けてくれてありがとう
本当にごめんなさい」

みんな同じようなセリフを吐いた
俺が助けたわけじゃないし感謝も謝罪も到底いらなかった

全て無視して屋上に行った
すると翼が現れて俺の腕を掴む


翼「飛び降りるなんてことはさせないからな」


約束破って死んだ奴が何を言ってんだよ
突然乱暴に屋上の扉が開いた


オ「幽辺少年!!」


数年ぶりに見たオールマイトだった
オールマイトは翼の姿を見るととても驚いて
え?あれ?君の兄は、あれ?と困惑していた


翼「郁の個性ですよオールマイト

郁はあの世の人間とコンタクトがとれる」


その言葉を聞き理解したのかゆっくりとこちらに近づいて来た


オ「…今回のことは誠に残念だったね

ヒーローとしてきちんと守れなかったことを『謝罪なんていりません』え?」


『謝罪の言葉も友達を守った賞賛の言葉も…


そんなものいらないんだよ!!!!』


大声を出した俺にオールマイトは驚く
みんな自分の罪悪感から逃げたいだけじゃないか
謝って自分だけ荷をおろして忘れたいだけじゃないか
結局誰も俺のことなんて考えてない
翼だってそうだ


『もう、何もいりません

だから金輪際ヒーローには関わりたくありません


ヒーローなんて、大嫌いです

あなたもだ、オールマイト』


俺はそう言ってから翼の個性を使って家まで飛んで帰った
食欲もなくただただとても疲れて眠りたかった
翼は何も言わず俺の隣に立ってたけどそれも無視してベッドに潜り込んだ
相当疲れていたのかストレスのせいかすぐに眠りについた
これが夢だったらと、もう目が覚めなければと思いながら

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ゆーゆ - 涙線ガバガバになりました…目がパンパンです()本当感動って感じの小説ありがとうございます… (2021年9月5日 2時) (レス) id: 7bfda9e817 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 偽りの自分って感じじゃなくて、ただ二人で一人って感じがとても好きです。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 何故か泣いてしまっていました。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
囚人 - 俺、泣いちゃいました。更新頑張って下さい!楽しみにしてます (2018年10月27日 23時) (レス) id: 235e75e60a (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 45が抜けてますよ (2018年10月7日 23時) (レス) id: 79e4fb54ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すえさん | 作成日時:2018年7月8日 13時

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