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side 相澤 消太
幽辺 郁
普通科の試験で満点を叩き出し首席で合格
華奢な体に重苦しい黒髪で女顔
ほとんどのやつなら泣いて喜ぶヒーロー科への参加をあんなに嫌がっていたのに昨日の今日で意見を変えた
まあ説得する時間が省けたからいいがあそこまでヒーローを否定するやつは稀だ
前から奴を知っているらしいオールマイトさんに話を聞く
オ「幽辺少年は、10歳の時ヒーローだった両親をヴィランとの戦闘で亡くしたんだ
その3年後に双子の兄も友達を守って亡くなった
そのせいでヒーローというものを憎んでいるんだよ
そのこともあって国が彼の生活を管理している」
事情はわかったがなぜわざわざ国が出てくるんだ
天涯孤独の子どもなんて山ほどいる
いくら国のために死んだといってもそこまで管理してやるなんておかしい
相「オールマイトさん
あいつの個性はそんなに特別なものなんですか？」
オ「彼の個性《幽界》はあの世の人とコンタクトをとることができる
そこまではなんてことはないんだが
幽辺少年は幽霊から個性を借りることができるんだ
彼の父だって全ての幽霊を従わせることなんてできなかったのに
幽辺少年は全て従わせることができる」
幽霊、まずそんな合理的じゃない存在を信じていなかったのだが
相「死人に会えるなら両親や双子の兄に会えばいいじゃないですか」
オ「両親には会っていないみたいだけどね
双子の兄ならよく隣にいるよ」
俺たちにも見えるのか
まあ個性についてはわかったがこれから一緒に過ごすあいつらと問題を起こしてくれるなよ
放課後、時間通りに来た幽辺を連れて教室に向かう
教室に入ると隣にいる幽辺に視線が集まった
相「事情があってヒーロー科目のみ一緒に参加することになった幽辺だ」
『…幽辺 郁です』
笑顔ひとつ浮かべない愛想の無さを隠そうともしない
ガタッと音が聞こえると緑谷が席を立っていて
緑「か、幽辺くん！？」
幽辺は緑谷の声に反応することはなく
『個性はありません
“ヒーロー”になるなら近づかないでください』
その声に他の奴らは眉を顰める
ヒーロー科に来てヒーローになるなら近づくな、なんて言えばまあ当たり前だろう
幽辺はそんな反応を気にもせずただぼーっとそこに立っている
俺は素早くHRを終わらせた
何人かは幽辺に話しかけようとしていたが幽辺は全て無視して教室を出て行った
さっそく問題を作りやがったか
もっとややこしくなる前にどうにかなるといいんだが
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ゆーゆ - 涙線ガバガバになりました…目がパンパンです()本当感動って感じの小説ありがとうございます… (2021年9月5日 2時) (
レス) id: 7bfda9e817 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 偽りの自分って感じじゃなくて、ただ二人で一人って感じがとても好きです。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 何故か泣いてしまっていました。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
囚人 - 俺、泣いちゃいました。更新頑張って下さい！楽しみにしてます (2018年10月27日 23時) (レス) id: 235e75e60a (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 45が抜けてますよ (2018年10月7日 23時) (レス) id: 79e4fb54ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すえさん
| 作成日時：2018年7月8日 13時
