46_毒の種類は ページ9
俺は立ち上がり急いで部屋の出口へ向かう。
オビ「主、お嬢さんはまだ部屋にいますよね?」
ゼン「あ、あぁ。恐らくそうだがオビ、一体何をしようとしているんだ」
主が驚いた顔をしながら問うてくる。
オビ「何ってA嬢を助けるんですよ」
俺は足を止めずに答える。
ゼン「助けるって言っても、どうやってだ?毒を大量に飲んでいるんだぞ。助かる可能性は「俺はA嬢に二度も命を助けられたんです」!!」
オビ「それなのに俺がA嬢を助けないなんて間違っているでしょう」
それだけ言い残して食堂を出る。出るときに少しだけ主の方を見ると、主も同じ思いになっているようで、元施設長に何か話を聞いているようだった。
ーーー白雪の部屋にてーーー
コンコン
オビ「お嬢さん!オビです。失礼しますよ」
白雪「オビどうしたの?ってA?!またこんなに酷い怪我を・・・。熱も高そうだね、手当をしないと!オビ、私のベッドに寝かせてくれる?」
オビ「承知しました。ところでお嬢さん、A嬢は毒を大量に飲んだらしくて瀕死の状態なんだそうです。何とか解毒剤を見つけてみせるのでそれまでA嬢のことを頼めますか?」
白雪「・・・またAは無茶をしたんだね。うん、わかった。私もAに助けてもらったからね。何とかしてみせるよ。だから任せて」
キキ「白雪のことは任せて」
キキ嬢までもが協力的になってくれている。
オビ「感謝しますよお嬢さん方」
そう言って俺はまた食堂へ走る。
ーー食堂にてーー
ゼン「戻ったかオビ。Aが飲んだ毒の種類がわかったぞ。ランナロと言うそうだ」
オビ「流石です主。で、そのランナロと言うやつはどんなものなんですか?どうすれば解毒できるんですか?」
ゼン「それを今聞こうとしていたところなんだ」
サラ「聞いたところで無駄だよ。諦めな、あいつはどうせ助からない」
話す気は毛頭ないとでもいうような態度で言ってくる元施設長。
オビ「ふざけるな!まだわからないだろ!」
俺は元施設長に近づき服の首元を掴み揺さぶる。
サラ「わかるさ、あの毒の解毒剤はかなり遠くの場所にひっそりと生息しているんだ。詳しい場所も知らないあんた達に分かるわけも間に合うわけもないでしょ」
ふとA嬢と話した会話が思い出される。
(タルナの東の淵の方まで薬草を取りに行ってたの・・・)
オビ「施設長、A嬢が飲んだ毒とここの病人が飲んだ毒は同じか?」
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オビ大好き(プロフ) - ミルさん» 返信、更新が遅くなってしまいすみません。コメント本当にありがとうございます!少しずつですが頑張っていきます、楽しんで読んで頂けると嬉しいです。 (2017年12月5日 22時) (レス) id: 18b5cfd9e7 (このIDを非表示/違反報告)
ミル - とても面白いです!更新頑張って下さい!! (2017年10月10日 21時) (レス) id: 31845f0f7d (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - コハルさん» コメントありがとうございます。更新が遅くなってしまい申しわけありません。今後も楽しく読んで頂けると嬉しいです。 (2017年7月20日 13時) (レス) id: feff5c808f (このIDを非表示/違反報告)
コハル - すっごくおもしろいです!応援してます!!がんばってください!!! (2017年7月18日 19時) (レス) id: ac42cc4477 (このIDを非表示/違反報告)
オビ大好き(プロフ) - ハルさん» とても力になるコメント、応援有難うございます!なるべく早く、沢山更新できるよう頑張ります。なので楽しみに待って頂けると嬉しいです。また、意見や良かった感想など教えて頂けると嬉しいです。これからも楽しんで読んで頂けるよう頑張ります。 (2017年6月1日 23時) (レス) id: feff5c808f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クリオロ | 作成日時:2017年5月3日 17時