二十七話 ページ31
〜自宅〜
A「はぁ、疲れた」
あの後、菊ちゃんがやってくれると言うことで、私はすぐに家に帰ってさっそく寝転んだ。あの光景を見て、大丈夫だなんて言えない。
もし、谷崎くんやナオミちゃんの二人が、あの場で死んでしまっていたらと考えると、私は怖くて、足をすくんでしまう。
それどころか、恐怖で我を忘れてしまうかもしれない。考えれば考えるほど、恐怖心が溢れ出てくる。
昔から私は、死体を見るのが怖かった。まだ私が、ポートマフィアにいた頃、先代のボスに良いようにされて来た私は、それこそ、最悪とも言える。
目の前で、森さんが先代ボスを殺した時、その時の私にとっては、恐怖でしかなかった。返り血を浴び、こちらに恐ろしい笑みを向けるその顔に、怖くないと言ったら、嘘になる。
でも、こんな弱気な姿、他の子に気付かれたくない。知られたくない。私が死体に恐怖すると知っているのは、あくまで私の元相棒、中原中也だけだ。
彼でしか、私を理解してくれる人はいない。この恐怖を楽にしてくれるのはただ一人、中也だけだ。
A「中也・・・・会いたいよ。会って私を慰めてよ。私の手を握ってよ。恐怖が亡くなるまで、私を抱き締めてよ。ねぇ、中也」
あぁ、私、本当に弱いなぁ。こんな所、今の相棒の国木田くんにも見せられないよ。恐怖が落ち着くまで、歌を歌ってよう。
探偵社に戻る前に、この恐怖を、抑えておかないと。
A「今日はあの歌にしよう」
そう言いながら私は一度起き上がり、窓を開け、窓際に座ってすぐに歌を歌った。
A「目の前のその青に 届かない事を知る 同じ空見てたのに 君は遠い雲」
この曲を歌っていると、中也がいなくても、この歌を歌って心を落ち着かせられる。私にとって、安心のできる歌。
でも、やっぱり、中也がいないと、収まるものも収まらない。中也、早く、会いたいよ。中也。
NOside
「もしもし、私。______よ。そっちはどう?仕事の方は・・・・・・・・・・そう。お疲れ様。あっ、そうだ。今日、太宰Aに遭遇したわ。
・・・・・・えぇ、元気そうだったわよ・・・・・・本当、アンタは、その人の事となると、あ〜、いや、なんでもない・・・・・・えぇ・・・・・・了解。って言いたいところだけど、少しは自分でなんとかしなさい。
いつまでも、人に任せるのはよくないわよ。自分のことは自分でどうにかしろ。分かったわね?じゃあ、切るね」
ピッ
「フゥ、全く。本当、世話の焼ける奴」
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