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4.記憶よりもずっと綺麗な ページ6

久しぶりに見た彼女は、
記憶の中の彼女とは別人のように綺麗になっていた。

黒髪だった髪を染めて茶髪になっているし、
パーマも掛けているようだ。
メイクだって、あの頃よりずっと上手い。
頼りなかった猫背気味の背中はシャキリと伸びて、
どこからどう見ても、大人の女性だった。

ただ、笑うとぐっと目が垂れて、
途端に幼くなるところは全く変わっていない。

俺は、その笑顔が何よりも好きだった。

安室透の姿で会うことが悔やまれるが、
もう一度彼女は、俺に向けて笑ってくれるだろうか。

「はじめまして。安室透です」




安室さんがもうすぐ上がりだそうで、
家まで送ってくれることになった。

「すみません……! お待たせしました。こっちです」

連れてこられた駐車場には、
一際目立つ白い車があった。明らかに高級車だ。
聞けば、彼の車だという。

「探偵とカフェのバイトって儲かるんですか。
もしかして依頼料高かったりします?
私、あまりお金に余裕ないんですけど」

「ふふ、どうでしょうね。どうぞ乗って下さい」

安室さんが助手席の扉を開けてくれた。
高級車なんて、少し気後れしてしまう。
彼も乗り込み、さて、と言葉を漏らしてから、
エンジンを掛けた。

「久しぶりだな。A」

安室さんよりワントーン低い声。
荒い口調。自信家な笑顔。

昔と変わらない。私が知っている零くんだ。

目の前の人物を零くんだと認識した途端、
溢れそうになる涙をぐ、と堪えた。
私だって、良い大人だ。
少しでも気丈に振る舞うべきだ。

「……やっぱり、零くんだった」

少し混じってしまった涙声は、
高級車ならではの、座り心地の良いふかふかのシートが
吸収してくれた気がした。

5.期待しちゃうじゃない→←3.なんだか波乱の予感



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ちゃむPOP(プロフ) - ナツみかんさん» 私も書いてても亀更新なので…笑 更新ありがとうございます! (2018年5月7日 18時) (レス) id: ff2e6e27e2 (このIDを非表示/違反報告)
ナツみかん(プロフ) - ちゃむPOPさん» ありがとうございます……!! すみません、全然進んでなくて(o_o) それでも待っていただけるなんて……本当、涙しか出ないです。頑張らせていただきます!! (2018年5月6日 15時) (レス) id: 691cadf074 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむPOP(プロフ) - めっちゃ面白いです!続き気になります…待ってます!! (2018年5月5日 10時) (レス) id: ff2e6e27e2 (このIDを非表示/違反報告)
ナツみかん(プロフ) - nanoka(*´∀`)さん» ありがとうございます! まだ展開はぜんっぜん進んでない上、中々更新出来ていないのをお詫びします(~_~;) すみません! このような作品でも気に入っていただけて嬉しいです。ご期待に添えるよう頑張らせていただきます! (2018年3月23日 23時) (レス) id: 9c9f3cfc59 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀`)(プロフ) - 「もしかし、俺の嫁になるかもしれない」ってセリフのところで、死にました。いつも更新有難うございます。陰ながら応援してます、これからも頑張ってください! (2018年3月22日 21時) (レス) id: 3399c25298 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナツみかん x他1人 | 作成日時:2018年3月13日 11時

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