序章 ２ ページ2
異常なまでに ''美'' に固執したお母様は、人生を女優に捧げた美しい人だった。
ハリウッド映画にも出演し、それは華麗な芸能生活を送っていた。
結婚を機に引退したお母様を、多くの人が尊敬と羨望の眼差しで見たことだろう。
でも、私に突きつけられた ''お母様'' という現実は
そんなに甘くなかった。
自らの衰えに苦しみ、私の肌の美しさに執着し、
世間一般の母親らしいことはほとんどしないお母様。
美しいお母様から産まれた私は、
常に美しくなければいけないと刷り込まれた。
「シワがあってはいけないわ。私の子だもの。」
「誰よりも美しくなければいけないわ。私の子だもの。」
私は、お母様が自身の美しさを証明するための一種の操り人形だった。
学校でキャッキャとはしゃぐ同級生たちの中、
じっと時間が過ぎるのを待つ私。
付いたあだ名は【氷の女王】【人形病】。
泣いてはいけない、笑ってはいけない私は、
ピアノやバレエで賞を獲っても一切喜べず、
ただ、お母様に褒めて欲しくて一生懸命稽古に打ち込んだ。
獲得したトロフィーや賞状を見せると、
ほんの僅か眉尻を下げ、穏やかな声で
「よくやったわね」と言うお母様が唯一の心の支えだった。
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√ルート(プロフ) - 返信が遅れてしまい、申し訳ありません！！そんなに気に入って頂けるなんて、悩みながら書いた甲斐がありました...(笑)とても励みになります(≧▽≦) (2018年8月20日 2時) (
レス) id: 46231e2a59 (このIDを非表示/違反報告)
ユッキー(プロフ) - このお話、大好きです！文才力すごいですね！ (2018年8月16日 3時) (レス) id: 127851c6f5 (このIDを非表示/違反報告)
√ルート(プロフ) - くしぇるさん» 処女作でそんなことを言って頂けるなんて感謝感激雨あられです！新作でお会いできたときには、応援して下さると嬉しいです！ (2018年4月28日 11時) (レス) id: 46231e2a59 (このIDを非表示/違反報告)
くしぇる(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！ (2018年4月26日 21時) (レス) id: bc0907c9ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：√ルート | 作成日時：2018年3月27日 23時
