【d!】新人詐欺師は私の心も騙してる？【ci】 (ページ8)

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6個目の嘘。ページ8

sideA

居酒屋にきた私は憧れの人たちを目の前にして驚い...

驚くこともできなかった...

ショッピ「っ...！ノダアさん...？」

『は...はい...』

ショッピ「待って可愛い。俺の隣どうぞ」

『え...？で、でも隣座ってらっしゃる...』

ショッピ「あ？あぁ、クソ先輩はどうでもいいんですよ。てか退けろ」

コネ「え...はい...」

怒涛のショッピさんからの圧...
確かにショッピさんは少女が好き...らしいが...
私は童顔、そして身長も平均より少し低い程度...
お世辞にも幼女とは...

ショッピ「ノダアさんは...お酒じゃなくてソフトドリンクでも飲みましょう？」

『居酒屋なんですからお酒...』

ショッピ「...じゃあ...お酒...」

なんでちょっと残念そうな顔するんですか？！
私はあまりお酒も強くないので焼酎のカルピス割り(弱め)を頼んでおいた。
隣のショッピさんがウォッカのカルピス割りを頼んでいたのに。

店員「お待たせ致しました」

コップが置かれて店員が出ていく。
既に頼まれていたおつまみを食べながら待っていた私は
すぐにお酒を喉へ流し込んだ。
甘いカルピスと弱めのアルコール。
しょっぱいおつまみには最高に合う。
疲れが飛ぶようだった。
憧れの皆さんとお話をしながら飲み進みていく。
あの時気を完全に抜いてしまった私を今すぐ殴りに行きたい。
緩んでいた私は同じ色、同じグラスだった
ショッピさんのお酒に手を付けた。
案の定アルコールがすぐに回ってきた。
ショッピさんに甘えればなんかもういいやって顔で構ってくれた。

『しょっぴさぁん...んへへぇ...』

ショッピ「あぁ！可愛い！！お持ち帰りは？」

鬱「ダメですねぇ...w」

ショッピ「じゃあ今襲っても？！」

ロボロ「落ち着けショッピ！！」

『ちーろさん...会いたいなぁ...』

そう零したのを取り消したい。
数分後に惨状と化すのに...

チーノさんが着いてあの時の匂いを思い出した私は
思わず彼の名前を口にしてしまった。
チーノさんと仲がいいと言う皆さんは、彼の本名も...
ちゃんと知ってらした。

『千里...好きやのに...』

チーノ「っ...そんなん...言わんでや...俺...傷付けたんに...」

トン「なんで...ノダアさんがお前の名前知ってんねん...」

ゾム「もしかして...知り合いなんか...？」

チーノ「っ...昔の...彼女です...」

『千里...なんでっ...あんなことしたんよ...』

彼の匂いに、安心して
ポロポロと本音が零れる。
すぐ側の彼の心も、気にせずに。