【文スト】誘拐されました、助けてください。【中原中也】

Episode.１７ ページ19

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＿＿太宰治は、今までにないくらい真面目に、パソコンと向き合っていた。


太宰「中也が誘拐するとなると…Aちゃんはやっぱり中也の家かな？」





独り言を呟きながら、太宰はパソコンでAの行方不明に関するニュースを片っ端から見ていく。







太宰「でも、中也の家に女性を閉じ込めておくような場所なんて……」





…………いや、ある。

以前一度、首領に頼まれ、酒で酔い潰れた中也を送る為に中也の家に入ったことがある。


そこで、地下に繋がる階段を見つけた。





真っ暗で何も見えなかったし、中也の家になんて長く居たくなかったので、近寄らなかったが＿＿。








太宰「…きっと、あそこだろう。」



そう確信し、太宰はうっとりとした目でパソコンに映し出されているAを見つめた。








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太宰「待っていてくれ給え、Aちゃん。
…君はいずれ、私のモノになる」







チュ、とパソコンに映し出されているAに画面越しのキスをし、整っている容姿で、ニヤッと微笑んだ。



太宰「次キスする時は＿君の唇にしてあげる」

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