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Episode.1 ページ2

___目が覚めると、部屋にいた。




広さはそこそこあるが、それに反して、何も無い。


あるのは、トイレとソファ、それにベッドだけ。


薄暗くて、気味悪い所だった。




『ここ、どこ…?』



独り言を呟く。声が響く。__地下だろうか?




考えていると、カチャリ、と、鍵が開けられる音がし、扉の奥から誰かが入ってきた。






??「目覚めたか?」


急に聞こえた声に、私は驚く。






『…!?貴方は…』



そこに居たのは、昨晩、たまたま立ち寄ったバーにいた心中を申し込んできた男性と一緒にいた男性だった。



整った中性的な顔立ちで、帽子をかぶる小柄な男性。




『…ここは、どこですか?貴方は一体…』



??「俺は、中原中也だ。…ポートマフィアの幹部だ。俺のことは、中也と呼んでくれ」




ポートマフィア。

ヨコハマの闇を支配する組織。



逆らったら殺される___私の感が云った。





中也、と名乗ったその男は、ストン、とソファに座る。





中也「ここがどこかなんて、どうでもいいだろ?それが分かったところで、手前はもう俺から逃げられねェんだから」




不敵に笑う顔とその言葉に、寒気を覚えた。




『…じゃあ、質問を変えます。どうやって、なぜ、私をこんな所に連れてきたのですか?』



中也「どうやって、か。手前を攫うのはとても簡単だった。何せ、名前と顔さえ分かれば、マフィアの情報員が住所くらい調べて教えてくれるからな。家の鍵は、仕事柄、容易に開けられる」



そう云って、中也は細いヘアピンを見せつけてきた。




中也「次の質問に答えてやる。なぜ、俺が手前をここに連れてきたのか、……だったか?」




中也はソファから立ち上がり、私の方に近寄ってきた。





逃げようと思ったが、身体が固まって動かない。



中也は私の頬を愛おしそうに触り、一言云った。









中也「手前が、欲しいからだ。」

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ann✩ - え?神?好き(言葉出らん) (2022年9月14日 16時) (レス) @page40 id: 6a7e843e24 (このIDを非表示/違反報告)
ミィ - うわぁぁぁぁぁ!(言葉が出てこない) (2020年9月28日 21時) (レス) id: 3a19cdf441 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこ(プロフ) - たまかけごはんさん» ぇぇぇぇありがとうございます!!嬉しすぎてなんかもうやばいです(語彙力の欠片もない) (2018年9月19日 0時) (レス) id: 9bae2d0ebf (このIDを非表示/違反報告)
たまかけごはん(プロフ) - なんか、もう最後のオチ...がぁああのそのなんといいますかatftその、badなのかhappyendなのか分からないのがもうなんか...ほんと今までの読み物の中で一番面白かったです!(はい、まじで。)個人的にはなんかもうhappyendです(^q^)←こいつ (2018年8月24日 4時) (レス) id: 509dd3d992 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがりこ(プロフ) - ヨアナさん» こんな作品読んでくれる貴方も好きです〜!!w (2018年6月9日 20時) (レス) id: 9bae2d0ebf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じゃがりこ | 作成日時:2018年3月21日 21時

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