ロイヤルミルクストーリー (ページ23)

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なにっ！？

どーゆーことっ！？

動揺してしまって顔が引きずる。

あかん、あかんて、

俺の章大さんがっ！

「佐野くん」

「どしたん、山﨑さん」

「ギャルソンの人、なんて名前なん？パティシエの人もめっちゃかっこいいやけど」

「や、今ここで教えられんやろ」

仕事中やしっ。

「メニューは決まった？」

「んー、おすすめは何？」

「おすすめは … 」

胸中、複雑かつ不安っ。

あかんて、俺の章大さん人気ありすぎやんっ！！

「そらな、ジャニーズ顔負けの人材を集めたんやから」

閉店後、ぼそりとマルさんに章大さん人気を漏らす。

「俺の章大さんが取られちゃうっ」

「佐野くん俺の話聞いてないやろ。人気あるんは章ちゃんだけやないんやで？
一番人気はたっちょんやけど、俺もなかなかの … って、なぁ聞いてる？」

「これ以上ライバル増えて欲しないっ！」

「盲目すぎやろ」

「マル、飯行くかー？」

「あれ、たっちょん暫くこっちおれるんやったっけ？」

「うん。でもまた週末には東京行ってくる。ヤスはもう終われるん？」

「相変わらず忙しいやっちゃなー。章ちゃんも飯行こうやー。佐野くんも」

「遅なるから未成年は帰らなあかんやろ」

冷たい視線の大倉さんはやっぱ意地悪や。

「悪い。俺はもう少し仕込みしてから帰るし」

調理場から顔を出した章大さん。

ほっぺに小麦粉つけて何を夢中に作ってるんやろう？

「ほなら俺も手伝うわ」

帰り支度してた大倉さんがそう言って上着を脱ごうとしたら、

「や、晶哉に頼むわ。残れるか？」

「はい！」

「なんでやねん」

「まぁ、ええやんたまには。俺とサシで飯食いながら飲むのもさぁ、なぁたっちょん。佐野くん章ちゃんの手伝い頼むでー」

「任せてください！」

「晶哉、お前返事だけやったら許さんで」

そう揶揄う章大さんに無表情の大倉さんもう見慣れた！だから気にしないっ！

「そいじゃ、お先にぃー」

「お疲れさまでした！」

2人を見送って調理場に入る。

「シュークリームってな、わりと簡単やねん」

「え？シュークリーム？」

「うん。作ってみるか？」

「はい！やった！」

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