無限大 short 2

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思うがままに求めてしまった。


驚いたヤスと視線を合わせるのが怖くて、夢中で唇を重ねた。

抗ったのは最初だけで、抱き締め返してくれたヤスの腕に安堵した。


奇跡やと思った。

親友だった人。



それが恋に変わったのはいつからやろう。

気づいたら、俺はヤスに恋していた。



いや、それよりも深い愛。


ヤスを愛している。


ヤスもそうやったらいいなぁと願う。

俺を愛してくれたら。


無理強いはしたくないし、出来ひん。

抱かせてくれるということは受け入れてくれているということやと思ってる。


ただ、知ったのは、ヤスは初めてやないってこと。

慣れたやらしい体。

男にも女にもモテる奴やから、これまで色んな人と付き合ってきたやろうとそれは分かる。


俺もそうやったから。
相手はみんな女やったけど。

でも、見えへん相手に嫉妬してるのは本当で。

どうすることも出来ひんのに、止められへん。

ひどくヤスを抱き潰してしまいたくもなる。

そんなことは絶対にせんけど、

俺に抱かれて涙するヤスに戸惑っている。



他に好きな奴がおるの？


そう聞けたらどんなに楽か。


でも、聞けへん。
聞きたくない。

今さらヤスを手放せへん。



あいつはもう俺のやから。







でも、本当は、

体だけじゃなく、心も欲しい。





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