俺の彼女はガチ恋勢【東海オンエア】

#33 ページ33

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『としくんが東京行ってる時に、飲み誘われて』

と「は？」

『告白された…』

と「はぁぁぁ？」

私から一歩離れて、髪をかき回す。



と「…油断も隙もねえな」

『ごめん、黙ってて』

混乱した顔のとしみつに、罪悪感が募る。

寂しいからって、りょうくんに甘えて、最低だ。

と「いや、Aは悪くな…」

言いかけて、止まる。

と「やっぱ悪いわ」

うん。そうだよね。

と「お前が可愛いのが悪ぃわ」

『…ん？』

いたって真面目な顔のとしみつ。



そっと私の頭に手を回して、キスをした。

と「ちゅーとか、されてないよな？」

『されてないよ』

と「よかった。りょうぼっこぼこにするところだった」

もう一度、触れるだけのキス。

久しぶりの感触に、脳がぴりぴりする。



『あ、でも』

と「なに？！」

『ぎゅーされた』

と「…やべえ。ぶちぎれそう」

『だめだめだめ。ほんとごめん』

抱きしめられる。

と「記憶、上書きしといて」

大丈夫、私の脳内はとしくんでいっぱいだから。



私の髪をすくう。

と「余裕ぶっこいてると奪われるよ、ってりょうに言われたわ」

『奪われるわけ、ないじゃん』

と「他になんかされてない？」

『されてないよ！』

疑わしい顔で私を睨む。

『ピアス、貰ったぐらい』

その言葉を聞いた途端、ばっと私の髪をかきあげる。

と「うん、つけてないな」

『返したよ』

と「なんで受け取ってんだよ」

『ごり押しに負けた』

と「俺からのプレゼントしか、受け取らんで」

『ふふ』

必死なとしくんが、なんだか可愛くて。

思わず笑う。

と「真剣なんだわこっちは」

としみつがふてくされた顔をした。




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