専用 ページ6
壱馬side.
泣き顔を見て、胸が妙に苦しくなる
北人といた時は笑ってたのに
俺が来たからこんなに泣いてんの？
最近、泣かせてばっかだな
俺は…何か間違ってんのかな
壱｢…傘、返しに来た｣
絶対に腕が届かない距離で傘を差し出す
困惑した顔で俺を見て、どうしたらいいのかわかんないって様子
取りに来いよ、って意味で
もう1回強く差し出す
そしたら、ちっちぇ歩幅で
とろっとろ歩いてきてAも思いっきり手を伸ばして傘を取ろうとした
…そんなの俺が許すわけ、ある？
『きゃ…っ！』
伸ばしてきた手を引いて
苦しいほどに抱きしめた
この抱き心地も
この温もりも
この背の高さも
この匂いも
全部全部、俺しか知らなくていい
俺だけ、知っていればいい
壱｢…ごめん、お前の手太いから傘と間違ったわ｣
『……ひど、』
気が抜けるような鼻声
北人にもこうやって、抱きしめられた？
あいつはきっと俺がするようなことはしないから…
手繋いだり、かわいらしくぎゅっとかしたり
そんな感じなんだろうな
壱｢…お前さ、｣
『…ん？』
壱｢なんで俺じゃない奴となんかキスしてんの？｣
『……』
壱｢…は、無視？｣
黙り込むAの肩を押して
塀に押しつける
街灯1本の暗い道
人なんか通らなくて
俺ら2人だけの空間
じ…っとAの顔を見る
涙で濡れた瞳と頬
うっすらと色づく唇がむかつく
…こんなんだから、北人もキスしたくなんだろ
どうしようもなくむかついて
Aから北人の感触を消したくて
奪うように唇を重ねた
どんなキスされたか知らねぇけど
お前が知ってんのは俺のキスだけで十分だ
激しく唇を合わせて
舌を絡ませ合って
唇甘噛みしたり
歯列なぞったり
北人は…こんなキスしないだろ
『…ふぁっ、はっ…、はぁ…！』
何分経ったかわからない
Aの腰が抜けた所で唇を離した
息があがってるのを見て、支配欲が疼いてくる
壱｢…Aのココ、俺専用なのわかってる？｣
『せ、んよ…？』
壱｢みんなの玩具にしてやるほど、俺心広くねぇから｣
『かじゅ、ませ…』
壱｢…また言えてねぇし。壱馬だよ、ばーか。ちゃんと呼べ｣
『かずま…せんぱ…っ』
壱｢俺の名前だけ、呼んでればいいじゃん…｣
『…？』
壱｢お前だけは…、死んでも離さねぇ…っ｣
.
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美憂(プロフ) - 超楽しかった。最近ランペにハマり始めてましてる私にとってはニヤニヤしながら読みました！続きももちろん読みます！ (2020年9月22日 10時) (
レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
はなこ(プロフ) - すっごく面白かったです！！俺様壱馬くん最高です！！キュンキュンしっぱなしでした！！ (2019年8月24日 21時) (レス) id: 26fdb241fb (このIDを非表示/違反報告)
ほくちゃん(プロフ) - このおはなし大好きです(^^)迷子の男の子、息子と同じ名前でめちゃめちゃびっくりしました！！そして勝手に嬉しくなりました！ (2019年7月24日 23時) (レス) id: 070cdb389c (このIDを非表示/違反報告)
プリン - めっちゃ面白かったです！1番好きなのは北ちゃんとかずま君が取り合ってるところです！！ホントにサイコ―でした！！これからも新しいお話作ってください！！応援しています！！！ (2019年7月22日 20時) (レス) id: 1bd7c0e833 (このIDを非表示/違反報告)
RMPGLOVE - めっちゃ泣けました。本当に感動しました！！！！ (2019年3月3日 10時) (レス) id: 62ace1acba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2018年8月28日 18時
