アソビゴコロ 〜Wedding？〜８【川村壱馬】

プール ページ10

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よく見たら濡れても大丈夫なパーカーで
しっかりチャックまで閉められた






壱｢足出んじゃん…｣


『あの…せっかく着たのに…』


壱｢見るのが俺だけじゃないの分かってんの？｣


『わかってる…よ？』


壱｢…何が嫌で他人にこんな姿見せなきゃなんねぇんだよ｣


『今日クリスマスだし…っ、絶対ほぼカップルさんしかいませんって！わたしの水着姿見る人なんかいません！』


壱｢だとしても俺が嫌なの。分かる？嫌なの｣


『壱馬先輩のために買ったのに…』


壱｢後でしっかり見てやるよ｣


『後で？』


壱｢シャワールーム見た？｣


『あ、ガラス張りの…』


壱｢あそこで脱がずにヤ…｣


『…っ、変態！！』


壱｢この水着選んだ時点でAもそういうこと考えたやろ、なぁ？｣






ううん、って言いたかったけど
実はそういうことも期待しちゃったわけで…

うまく誤魔化せそうもなくて
小さく頷いた






壱｢ふっ…、ほんっまかわいい奥さんやなぁ？｣






耳元で囁くように言うから
腰抜けそうになっちゃった

この旅行中何回ドキドキで死にかけるんだろ…
そう言う壱馬先輩だって
ちゃんと腹筋割れてるし黒の水着で大人っぽいし…

ぶんぶんと頭を振って煩悩を消し去る
今日はそっちよりこの異世界みたいな空間を楽しむんだ！

結局パーカーは着せられたまま
プールへと向かう

写真撮るために防水の袋に入れてスマホは持ってきた
写真撮る時だけはパーカー脱いでもいいかなぁ

プールまでもお城みたいな造りになってて
ほんとにお姫様になった気分だった






『かわいい…』


壱｢まじで好きそう｣






ほんとに好きって返そうとしたら
壱馬先輩が視界から居なくなった
代わりにボチャーン！って水が跳ねる音が聞こえてくる






壱｢あー、ここ意外と深いわ｣






壱馬先輩を見つめてたら
プールの縁を手でとんとんと叩いて
わたしを見上げてくる






壱｢ここ座ってから入りな｣






言われた通りに縁に座ると
壱馬先輩が近づいてきて腰に手をかける






『ななな、なに！？』


壱｢ばか、変なこと考えんな｣






触れられたとこから熱が広がってくみたい
そのまま抱きかかえられるようにプールに入ったのに
壱馬先輩が触れた部分だけが熱い

パーカー着てるのに、不思議






壱｢あっちなら浅そうだし、このまま行くか｣


『…パーカー着てなきゃだめ？』


壱｢…だめ｣






ちぇ〜、って思いながら
壱馬先輩に身を委ねてた




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