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甘口 ページ26

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お話が盛り上がって、時間なんて忘れてた
ふと外を見たらもう真っ暗で
慌てて時計を見たら20時過ぎ






『壱馬先輩、もうこんな時間です…!』


壱「20時か」


翔「明日から大学始まるし、もう今日は出前でも取ろうや」


『出前…!』


北「きゅまちゃん、何がいい?」






普段、あんまり出前なんて取らないから
たくさんあるお店の中から選ぶのが何だかワクワクする

美味しそうなバターチキンカレーとナンのセットを見つけて
これがいいです!って指さしたら
お優しい皆さんはわたしに合わせて同じお店から出前を頼んでくれた






『カレーの普通の辛さってどのくらいなんですかね』


翔「一般の舌が食べれるくらいちゃう?」


『え…、壱馬先輩甘口選んでましたよね。絶対物足りませんよ』


壱「余計なお世話」






む〜…
壱馬先輩を思って言ったのに
わたしは普通を頼んだのに
壱馬先輩が甘口だなんてお子ちゃまめ!

…なんて言ったら怒られるから黙ってるけど

出前が届くまでトランプで遊んだ
久しぶりにババ抜きをやったけど
いつの間にかババを持ってて
いつの間にか負けてる

壱馬先輩にだけじゃなくて
岩谷先輩と吉野先輩にも
きゅまちゃんは顔に出る、なんて言われた

自分の中での真顔を貫いてたら
インターホンが鳴る
岩谷先輩が出て、美味しそうなカレーを持ってきてくれた






『いい匂い〜!』


北「ババ持ってたの誰?」


壱「俺じゃない」


翔「俺もちゃう〜」


壱「またAかよ。5連敗」


『今のは最後まで終わってないから引き分けです!』






壱馬先輩に笑われてるけど
その笑顔がかわいいから怒るに怒れない

いちいちかわいすぎるんだってば






翔「はい、これきゅまちゃんの」


『ありがとうございます!』






岩谷先輩からカレーを受け取って
壱馬先輩の隣に座る

顔より大きいナンに驚きながらも
いただきますをして食べ始める

同じ普通を選んだ吉野先輩と岩谷先輩は
うまい、って食べたけど
わたしはひと口食べて手が止まった

か、辛い…!

普通のレベルじゃない、嘘つかれた…
辛いけど味は美味しい
でも辛い〜…

お水を飲んで口内を落ち着かせてたら
壱馬先輩が何も言わずに
わたしと自分のを交換した






『壱馬先輩?』


壱「甘すぎたから俺こっち」


『だからさっき言っ…』






…壱馬先輩が選んだのはわたしと同じ味
わたしが辛いの得意じゃないの知ってるから
わざわざ甘口選んでくれたんだ




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設定タグ:THERAMPAGE , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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ka - 最後のセリフ最高です、、泣 (2020年8月7日 2時) (レス) id: f02151f772 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます(; ;) (2020年8月2日 13時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - 壱馬先輩に嫉妬するのに自分は男の子に頼るのダメよーーー( ; ; ) (2020年7月31日 2時) (レス) id: 4132465481 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ありがとうございます(泣) 主人公ちゃんの気持ち、めちゃくちゃ分かりますー!!色々あったから、不安になっちゃうんですよね…。主人公ちゃんのモヤモヤが晴れますように。 (2020年7月26日 14時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴー(プロフ) - 今日の投稿おしまいですか?? (2020年7月26日 14時) (レス) id: 9c9baad857 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れもん | 作成日時:2020年5月3日 17時

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