遠回しに ページ25
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北「何想像してんの、すごい顔だよ笑」
『吉野先輩は王子様になるべくお生まれになったんですね…』
北「うん?笑」
翔「だめやで、きゅまちゃん。ほくちゃんの腹の黒さ忘れたら」
北「黒くないよ、真っ白だよ」
翔「なんだかんだ真っ白なのは壱馬やろ〜」
あぁ、似合う
王子様の吉野先輩と
お姫様のにゃーちゃんさん
にゃーちゃんさんがツンデレなのもまた良きなんだよなぁ…
わたしは常にデレデレしちゃうから
にゃーちゃんさんみたいにはなれないな
翔「きゅまちゃん、聞いてる?笑」
『えっ、すみません。吉野先輩カップルを想像してて…!』
北「なんで?笑」
『王子様もお姫様も似合うなぁって…。わたしと違って背も高いし、お顔も美人さんだし、高貴な感じがしますもん』
翔「にゃーちゃんはツンデレラやもんな」
北「あー、それだ。昔と今と人格混ざってツンデレラになった。かわいいからいいけど」
『仲良しですね…!』
北「きゅまちゃん、お姫様の練習する?」
『…え?』
北「おれより王子様な人なんてこの世にいないから練習しようよ」
翔「どの口が言うてんねん笑」
『え、え…っ』
ふわ、とそれはそれは王子様みたいな微笑みを向けてくる
甘い甘い、甘すぎる
吉野先輩が近づいてきて
雰囲気も香りも声も表情も甘いから
どう返したらいいか分からない
吉野先輩の提案にアセアセしてたら
急に視界が真っ暗になった
壱「…あんまいじめないでもらえる?」
北「あれ、聞いてたの。興味ないのかと思ったのに」
壱「お前はほんとに…」
北「ふふ、なんだよ」
壱「Aいじめていいのは俺だけだから」
翔「うわ、それイケメンしか許されん言葉や」
視界を塞いだのは壱馬先輩の手
後ろから抱きしめるようにして伸びる手に
いまだにドキドキしてしまう
ずっと話聞いてたとことか
かっこよすぎる言葉とか
それにもドキドキして
胸の中で好きが暴れる
好きすぎてジタバタしそう
北「壱馬のヤキモチ焼き〜!」
壱「お前程じゃねぇし」
北「え、何言ってんの。壱馬に勝てる人いないって」
壱「成海に俺が同じようなことしたらどうなんだよ」
北「にゃーちゃんは俺以外からそういうことされたらすぐ拒否るからなぁ。すぐ騙されちゃうきゅまちゃんとは違うんだよ」
壱「…確かに」
あれ?
今、遠回しに貶されてる…!?
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ka - 最後のセリフ最高です、、泣 (2020年8月7日 2時) (レス) id: f02151f772 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます(; ;) (2020年8月2日 13時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - 壱馬先輩に嫉妬するのに自分は男の子に頼るのダメよーーー( ; ; ) (2020年7月31日 2時) (レス) id: 4132465481 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ありがとうございます(泣) 主人公ちゃんの気持ち、めちゃくちゃ分かりますー!!色々あったから、不安になっちゃうんですよね…。主人公ちゃんのモヤモヤが晴れますように。 (2020年7月26日 14時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴー(プロフ) - 今日の投稿おしまいですか?? (2020年7月26日 14時) (レス) id: 9c9baad857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん | 作成日時:2020年5月3日 17時