大切なお話 ページ2
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壱馬先輩からなんの音沙汰もなく
機械的に生きる日々が過ぎていく
何かしてないといらないことばかり考えちゃうし
食べれないし、眠れないし
日に日に体が弱っていくのが自分でも分かっていた
星羽くんが何とかしようと頑張ってくれてるのは伝わるのに
何をしてても壱馬先輩が隣にいないことが苦しくて
優しさを踏みにじるようなことばかりしてしまう
まだ子どもの双子ちゃんたちにも心配させて
ほんとに救いようのないだめな大人
星｢…いい？ちゃんと横になってるんだよ？｣
【はーい】
星｢光の速さで帰ってくるからね！｣
双子ちゃんのお迎えに行く時
星羽くんは過剰な程に心配してくれる
なんの不自由も無い今の生活が、少しだけこわい
慣れてしまったら、どうなる？
壱馬先輩がいなくても過ごせるじゃん、って
そんな風に思ってしまう時が来たとしたら
…そんなの、自分が死ぬよりこわい
横になんてなったらまたいろいろなことを考えて
苦しい、消えたいって感情に飲まれそうになるに決まってる
だから、キッチンに立つ
双子ちゃんたちが喜んでくれるから
いつも簡単なお菓子を作って待ってる
『〜…っ、』
いつになったら、声は戻ってくるんだろう
自分の声を忘れそう
掠れた風のような音が聞こえてくるだけの空間に押し潰されそうになる
今日はなんだかいつもより体が重い
…痩せたのになぁ
壱馬先輩に抱っこされても 重い って言われなくなったかな
手元がゆらゆら揺らめく
焦点が合わない
…おかしいな、思うように体が、動かないような
─────
ル｢おきたぁ！｣
ケ｢しょおっ、おきちゃよ！｣
目が覚めた時にかわいらしい瞳に見つめられる光景は見慣れてきた
起き…た？
わたしキッチンにいたはずじゃ、
バタバタと知ってくる音も
聞き慣れてしまった
星｢Aせんせー…っ！｣
いつになく切羽詰まった顔をした星羽くんがそばに来て
わたしの手を痛いくらいに強く握った
屈託のない笑顔はどこにもなくて
心配そうに顔を歪めた星羽くんを
仄暗い何かが覆っているようだった
星｢ルナ、ケイ？にぃにさ、Aせんせーと大切なお話するからちょっとだけあっちのお部屋で待ってて？｣
ル｢たいしぇつ？｣
星｢…うん、大切なお話｣
わかった！と元気に返事をして部屋を出ていく2人
後ろ姿を優しい瞳で見つめてから
そのままわたしに視線を映した
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ka - 最後のセリフ最高です、、泣 (2020年8月7日 2時) (
レス) id: f02151f772 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます(; ;) (2020年8月2日 13時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - 壱馬先輩に嫉妬するのに自分は男の子に頼るのダメよーーー（ ; ; ） (2020年7月31日 2時) (レス) id: 4132465481 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ありがとうございます(泣) 主人公ちゃんの気持ち、めちゃくちゃ分かりますー！！色々あったから、不安になっちゃうんですよね…。主人公ちゃんのモヤモヤが晴れますように。 (2020年7月26日 14時) (レス) id: 3116574168 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴー(プロフ) - 今日の投稿おしまいですか？？ (2020年7月26日 14時) (レス) id: 9c9baad857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん
| 作成日時：2020年5月3日 17時
