アソビゴコロ 〜Wedding？〜５【川村壱馬】

ニットワンピース ページ3

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壱｢…いいって、それで｣


『適当！ちゃんと考えてくださいよ』






クルージングに行く日まであと1週間
日曜という人が多い曜日に買い物に付き合わされた
やっぱり服が欲しいって

壱馬先輩がかわいいって思うものを買いたいです！

って言うけど
正直全部似合うし、何着てもかわいいからなんでもいい
だから適当に返事してるみたいになってるけど
決して適当なわけじゃない

…あ、しゅんとした
買い物嫌だったかな、とか思ってんのかもな
また勘違い思い込みモード発動だ
すぐ余計なこと考える

まぁ…、俺が悪いんだけどさ






壱｢最後のやつ、着てみろよ｣


『はぁい…』






あー…、どうしようかな
帰りになんか買ってやるか
確か近くにAの好きなアイス屋があったはず

スマホで調べようとしたら
店員が営業スマイルで近づいてきた






店｢お買い物どうですか〜？｣


壱｢…いい感じなんじゃないすか｣


店｢うちの店、男性物置いてないから退屈じゃないですかぁ？｣


壱｢いや、嫁が楽しそうなの見てれば別に退屈じゃないっすね｣


店｢…っ、あぁ〜！奥さんだったんですね。素敵な旦那さんだなぁ｣


壱｢…どうも｣






うぜぇな、俺のどこが退屈そうに見えんだよ
嫁って言った瞬間、目の色変えた店員

…まだ結婚してるように見えねぇか
若すぎるから？
んなの関係ねぇよなぁ、
どうやったら結婚してるように見えんだろ






『壱馬先輩、最後の着ました〜』


壱｢開けてい？｣


『う、ん…』






…？
なんでちょっと戸惑った？

容赦なくカーテン開けたら
Aによく似合う真っ白なニットワンピース
試着室にある鏡越しに見えたバックデザイン
大きめの黒いリボンがついてて
大胆に背中が見えるデザインだった

あー、恥ずかしかったのか

…これがいいな
やば、はぁ、もう…
このくらいでいちいちかわいいって思うのやめたいわ
Aがよく言う きゅんとした ってやつ

今、まさにそれ
効果音つけるなら きゅんきゅんきゅ〜ん って感じ
ほんとにムカつく、かわいすぎんだろ






壱｢いいじゃん、これ｣


『でも…背中見えちゃう、』


壱｢似合ってるけど｣


『…壱馬先輩はこれがいい？』


壱｢これがいい。楽そうだし｣






後ろ手にカーテンを閉めて
前からAを軽く抱き寄せて背中から服の中に手を入れた






『そっ…、そういうことじゃないの！』






顔真っ赤にして抵抗してくる
…かわいすぎ
今すぐ食べたいわ、くそ




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