アソビゴコロ 〜Wedding？〜４【川村壱馬】

わたしの世界 ページ4

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帰ってきてから
着替えもせずにずーっとキッチンに立つ壱馬先輩を見てた

無駄のない動き
ほんとに何してもすぐにできちゃう
たっくさん努力しないと何もできないわたしとは大違い

かっこよすぎて
思わず大きなため息

その音に気づいて
壱馬先輩が顔を上げた






壱｢いい加減着替えろよ｣


『一瞬たりとも目を離したくないんです…』


壱｢きも｣


『知ってます…』


壱｢はぁ…｣






呆れた顔して
手を止めてわたしの方に歩いてきた

お、怒られる…？

座ってたわたしの目の前にしゃがんで
じーって見つめてきた
逸らすこともできずに見つめ返すけど
綺麗な瞳すぎて吸い込まれそうな感覚になる






壱｢手伝ってやらないと着替えられないんですか、がきんちょきゅーまーちゃん｣


『…え、そっ、そんなわけないじゃないですか！』


壱｢…待っててやるから着替えぐらいしてこいよ｣


『絶対ですよ、待っててくださいねっ？』


壱｢はいはい｣






きゅ、きゅまちゃんって呼ばれてしまった…
壱馬先輩が呼ぶと特別に聞こえる

なんだってそうだ
壱馬先輩がおいしいって言えばおいしいし
壱馬先輩がかっこいいって言えばかっこよくなる

壱馬先輩の言葉は、わたしの世界になる






『お待たせしました！』


壱｢あ、それ俺が好きなパジャマ｣


『壱馬先輩が好きだって言うから着ました！』


壱｢あっそ｣






部屋着のもこもこしたやつ
冬は寒いから基本的にもこもこしたのを着るんだけど
壱馬先輩が 触り心地良くて好き って言ったことがあって
それからというもの触り心地がいいのを探し回ったりしたっけ…

特に会話するわけじゃないけど
壱馬先輩と一緒にいるだけで本当に幸せ

もったいないくらいたくさんご飯作ってくれて
残すのもったいないし
おいしすぎたから全部食べたら
すごい顔して引かれた

久しぶりにお風呂一緒に入って
またいじわるされて
でも、そんな壱馬先輩も大好きで

甘えたくて頼んだドライヤーも
甘ったれ って言いながらやってくれた






壱｢あー、腕疲れた。誰かのせいで｣


『あっ、ユウちゃんにおすすめされたおいしいココアがあるんです！飲みますか？』


壱｢んー、うん｣


『持ってきますね！』






買ったままで開けてなかった
飲んだらユウちゃんに感想送ろう

壱馬先輩は
ココアをいれてるわたしをじっと見てたかと思ったら
突然寝室に入っていった




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