アソビゴコロ 〜Wedding？〜４【川村壱馬】

かわいい子 ページ23

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学祭について話をしてたある日

いきなり日向さんはぼーっと一点を見つめて
言葉を発しなくなった
その視線の先にはわたしの左手
薬指には大事な指輪






『日向さん？』


涼｢え？あっ…、ごめん！めっちゃ見ちゃった｣


『ううん、いいんだけど』


涼｢なんか、壱馬さんの左手にも同じ指輪あったの見てさ、ほんとに結婚してんだなーって思って…｣


『…大学生なのに、って思った？』


涼｢いやいや！逆にすげーなって思った。俺、考えられないし、そこまで余裕ないし。壱馬さんってやっぱかっけーなって｣


『ふふ、そっか』






壱馬先輩のことを褒められるとうれしくなる
指輪に触れて思い出す
プロポーズされた時のこと

壱馬先輩らしい、ぶっきらぼうだけど
愛のある言葉

ふと視線を感じて顔を上げたら
日向さんとばっちり目が合った
心なしかぽっと頬が染まった気がする






『…？』


涼｢今、壱馬さんのこと考えてた？｣


『え…っ』


涼｢すぐ顔に出るよね。幸せそう｣


『お恥ずかしい…』


涼｢かわいいって思っちゃうの、やばいよなぁ…｣


『ん？ごめん、聞こえなかった』


涼｢いや！！なんでもないから！！！｣






学祭の話しないと！ってあたふた
日向さんって、そそっかしいよなぁ
母性本能ある人とか好きそうなタイプな気がする
モテないって言ってたけど、ほんとなのかな






＊｢涼〜！｣


涼｢あすな！おっす｣






あすな、と呼ばれた女の子
日向さんに駆け寄ってくる

わぁ、顔ちっちゃい
黒髪ショートカットのかわいい子

わたし顔丸いから
ショートカットなんてしたら
こけしって壱馬先輩に笑われる未来しか見えない

女の子と目が合って
ぺこ、って頭を下げる






涼｢イケメンコンテストの相手役やってくれる人。熊城Aさん｣


『あっ、熊城Aです。初めまして』


飛｢初めまして、高木飛奈です｣






日向さんの肩に手を置きながら自己紹介してくれる
仲良しなのかな
なんだ、日向さんにもお友だちいるんじゃん

しかもこんなかわいい子
いいな、目の保養






飛｢女の子といるからびっくりした。彼女でもできたのかと｣


涼｢ばっ…か！天下の川村壱馬さんのお嫁様だぞ！？｣


飛｢え…、嫁？｣


『あっ、結婚してまして…』


飛｢…噂で何となく聞いたことあったけどほんとだったんだ、｣






飛奈さんは目を丸くして驚いた




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