元気ない? ページ42
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しっかりと目が合ってしまい
思わず女性の影に身を隠す
…会うの久しぶり
全然帰ってきてなかったから
なんだか、鼓動がうるさい
…ちがうよ
これは久しぶりに会ったからであって
裕太くんだからドキドキしてるんじゃない
裕「ランちゃん、その子はやめとき」
*「え、どうしてですか?」
裕「俺の許可なしでインタビューしていい子ちゃう」
*「先輩も知り合い?何ですか、怪しい…」
裕「なんやねん笑 ちょっとだけええ?」
裕太くんはランと呼んだ女性と
さっき大きいカメラを持ってきた人、たぶんカメラマンさんに
何かを話してからわたしに近づいてきた
裕「亜嵐くんの練習見に来てたん?」
『あ、そう…です』
裕「ばっちり亜嵐くんコーデやん」
『こ、これは亜嵐くんに着ててって言われて!』
裕「亜嵐くんってそんな独占欲強い方やったんかー笑」
ケラケラ笑って亜嵐くんを見てる
亜嵐くんのを着てる経緯を全部説明したら
柑橘系の香りのこととか
余計なことを話してしまいそうで
唇を噛んで言葉を飲み込んだ
裕「スポーツ選手の特集担当することになって」
『特集?すごい』
裕「この前のスイーツ特集だってまだちゃんとできてへんのに。ほんま俺ポンコツ。絶対ランちゃんの方が優秀やわ」
『ランちゃん…って』
裕「あぁ、さっきの子。後輩やねんけど、できた子やねん」
視線は亜嵐くんなのに
頭の中ではランさんのこと考えてる
そう思ったのは
若干だけど目が優しくなったから
…やっぱり、そういうことか
裕太くんは…ランさんが好きなんだ
裕「ここ来る途中にスイーツ屋さん調べとったら、涼太くんの店が人気らしくてな」
『あ…、涼太くん、新作できたらしいですよ』
裕「そうなん?やっとやん、おめでとうやわ〜」
『ほんと…おめでとうですよね』
裕「涼太くんの新作でも特集しよかな。今度行ってみよ」
『涼太くんも、喜びますね』
裕「…なんか元気ない?」
『そんなこ…、』
余計な心配かけるわけにはいかない
頑張って裕太くんを見て、否定したかったのに
真っ直ぐにわたしを見てくれてる裕太くんと目が合った時
言葉が詰まった
勝手に、涙が出た
その時に自覚してしまった
わたしの初めての恋がいつの間にか始まってて
何をすることもなく終わってしまったこと
ずっと柑橘系の香りが忘れられなかったのは
裕太くんを好きになってしまっていたからだと
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かれん - 更新される度めちゃくちゃドキドキしながら読んでます!!!DREAMERSのMVに合わせてるからイメージがめちゃくちゃ湧いて想像しやすくなってるし読みやすいうえにキュンキュンして面白いなんて本当にれもんさん最高すぎます(;_;)更新頑張ってください!! (2019年12月25日 13時) (レス) id: 53557cb99f (このIDを非表示/違反報告)
さささ(プロフ) - 今読んでる中で一番好きです(;_;)更新楽しみにしています! (2019年12月22日 3時) (レス) id: 877e115ef9 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - この作品、今更新されてたら嬉しいやつナンバーワンです!笑忙しいとおもいますが、更新頑張ってください! (2019年12月16日 19時) (レス) id: 399774dd20 (このIDを非表示/違反報告)
ぐーりん(プロフ) - 初めまして!こういう作品待ってたんです…最高すぎて大好きすぎます!更新楽しみに待ってます、がんばってください! (2019年11月15日 11時) (レス) id: 28842cd990 (このIDを非表示/違反報告)
はいこ(プロフ) - うわぁ、、好きです、最高です....!更新楽しみです! (2019年11月6日 4時) (レス) id: 9cb57260f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもん | 作成日時:2019年9月9日 17時